驚くような発言に、我が耳を疑った。

TBSで橋谷能理子さんが18日、「サンデーモーニング」に出演した時のこと。

重症者が低い水準なのは、コロナワクチン接種の「せい」だと説明したのだ。

オリンピック後は、2406人になるかもしれないという。

さらに、今年1月27日に159人と過去最多の重症者数だったものの、・・・

と話は進み、

現在はワクチン接種がすすんでいる「せい」で59人と、低くなっていると説明した。

生放送中に、訂正は無かった。

「せい」という表現は
、良いことには使用しない。

例えば「○○のせいで
、ひどい目にあった」
とか、「中国のせいで
、コロナが世界中に蔓延してしまった」など
、結果が悪い方向へい
ってしまった因果関係を表現するときに、使うべきだ。

よって、結果が悪い方向ならば「~のせい」
、良い方向ならば「~のおかげ」だろう。

ちなみに「~のために
」は、どちらにも使われる。

こんな当たり前の表現方法は、小学生でも熟知している。

にもかかわらず、 橋谷能理子さんはまるで、コロナワクチンの接種に悪い原因があるかのような表現を、してしまっている。

これでは、視聴者の批判を招きかねない。

本人が、「せい=おかげ」と思い込んでいるのかどうかは不明だが
、誰も訂正しようとする人がいなかったのは
、とても残念だ。

日本語は、難しい。

似かよった表現が、いくつもある。

ただ、その言葉の使い方次第では意味が180度も違ったものにな
ってしまう。

日本人である限り、間違った日本語の使い方をしないよう、細心の注意をはらいたいものだ。