確かに数奇な人生でしたよ、ベンジャミン!
年齢を重ねて、体は若返っていく人生、面白かったです。
誰がこんなこと考えたんだろう、スゴイ!!と思ったらフィツジェラルド。
私は海外文学があんまり好きくないのですが、
「これは面白いなー」と思った数少ないひとつがギャツビーなので、
ちょっと納得かも。
まぁ、彼の作品はギャツビーしか読んでないですけどね。
ブラピもよかったけど、女優陣が良かったなぁ。
ケイト・ブランシェット、いいなあ。
若いダンサー時代の最高にきらきらな、ちょっと生意気な感じ、だんだん歳をかさねていく自分と若返っていく夫…という事実に苦悩する様、どの年齢を演じても説得力があって。
メイクだけじゃなくCGも使ってるみたいだけど、彼女の場合、自然だったと思います。
ブラピの老け顔はちょっとね。。
本物のおじいさんには見えないよね。
でも、実年齢45歳のひとに老け顔が不自然ってのは、
かなりのほめことばですよね(笑)
逆に20代を演じてるシーンは「わあ!懐かしい!!」って感じ。
リバーランズスルーイットな感じ!!
あと、ブラピ…じゃないや、ベンジャミンが結婚前(見た目60代)に交際するエリザベス役のティルダ・スウィントンもよかったー。
終盤ちゃんと登場してくるのもね。
素敵な登場のしかたでした。
ブラピとティルダの共演は春にコーエン兄弟のクライムコメディがありますからね!
主演はジョージ・クルーニーだし…楽しみ楽しみ♪
あと、最初にベンジャミンを捨てちゃうお父さんも
「ひどい!」って思ったけど、ちゃんとあとで出てきて解決してくれる。
そうだー、この映画はそこがいいんだよ!!
エンディングまでに、ひとつひとつ、出したものをちゃんと片を付けてくれて。
出しっぱなしの要素がなく、すっきり終わってくれる。
義理の妹の存在であったり。
雷に7回打たれたおじさんであったり。
絵本であったり。
あ、でも一番好きなのは船長さんだったかも!
男気のあるいーヤツ!!
フィンチャー監督作品にしては穏やかで、
映像的にも尖ったところのない、ふんわり優しい感じでした。
▽映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生 」
1918年、ニューオーリンズ。ある一組のカップルの間に男の子が産まれる。しかし、その赤ん坊は80歳の老人と見まがうほど奇異な容貌をしていた。ショックを受けた男は困り果てた末、赤ん坊を老人養護施設に置き去りにしてしまう。そして、施設を営む黒人女性クイニーに拾われた赤ん坊はベンジャミンと名付けられ、献身的に育てられるのだった。成長するにつれ髪が増え、皺が減り、車椅子から立って歩けるようになるなど、普通の人間とは逆に若返っていくベンジャミン。やがて少年期を迎えた彼はある日、施設入居者の孫娘で6歳の少女デイジーと出会う。それは、これから様々な経験を積み壮大な人生を歩んでいくベンジャミンにとって、今後かけがえのない存在となる女性との運命の出逢いだった…。