図書館で借りた恩田さんの短編集。

タイトルで「ええハナシ系?」と思ったら大間違いなのです!


恩田陸_いのちのパレード


完全に、奇譚集。

それぞれに、すっごい面白かったです。



作家ってすごいな!



特に恩田さんとか、あと桜庭一樹さんとかって、

死ぬほど本読んでて、当たり前のようにアウトプットしていて。

食べて、出す(すみません)のと同じように、

生きていくための自然の本能のようにそれをしているように見える。



作家のなかには、もちろん才能もありつつなんだけど、

だけどどこか自分を切り刻むようにして書くひともいると思うのです。

金原ひとみさんとかね。

ウタダとアユの違いみたいなものかしら。

そしてワタシはそういう、自分を切りうりするようなひとにも

ちょっと共感できるところがあったりして好きだけど、

恩田さんみたいなひとは、ただただ「あーすごいなぁ」と思う。



収録作品のなかでお気に入りは、

「かたつむり注意報」という作品。

美しくてちょっとグロくて、甘ったるい匂いがするような短編です。





▽「いのちのパレード」恩田 陸

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<あの黒い表紙、強烈な帯コピー、シンプルかつ洗練されたデザイン。手に取った時の、嬉しいような怖いようなおののきを今でも覚えている。(中略)かつて「幻想と怪奇」というジャンルのくくりでお馴染みであった、奇妙でイマジネーション豊かな短編群には、今なお影響を受け続けている。あの異色作家短篇集のような無国籍で不思議な短編集を作りたい、という思いつきから連載をさせてもらった>(あとがきより)。

恩田ワールドの原点<異色作家短編集>への熱きオマージュ。ホラー、SF、ミステリ、ファンタジー……クレイジーで壮大なイマジネーションが跋扈する、幻惑的で摩訶不思議な作品集。