トップに「かぼちゃ」というのもね、というわけで、もう一個UP。

最近買ったフレグランスはDiorの「PURE POISON」です。
純粋な毒。
まじっすか。毒盛っちゃっていいっすか。
確かに匂いはちょっと退廃を感じさせるセクシーな甘さ。

どうやらバブル経験者には「POISON」というだけでちょっと懐かしく、
あの楽しい日々を思い出すらしい。
当時は元祖POISON全盛期だもんね。

私にとっては大学生の時に発売された「TENDRE POISON」が
このシリーズとの出会い。
これは、それこそ毒々しいほど緑色のボトルに、
あまーいフルーツ&フローラルの香り。

当時私はポロシャツにリーバイスにCONVERSE愛用の
大変に素朴な学生さんで、
ロリス・アザロの「AZZARO 9」という
やさしく爽やかだけどちょっとだけスパイシーな香りを愛用していて、
TENDRE POISONのパッケージとネーミング、
そして香りは「うぉ、悪女だね!」という感じだった。
女らしいといえば、
たとえばLANCOMEの「TORESOR」(むんむん系)だったり、
女の子らしいといえば、
たとえばDIORの「DIORISSIMO」(少女系)だったりなんだけど、
POISONはそのどちらでもなく「悪女系」。

香水って、香りだけじゃなく、
その香りのネーミングやボトルのイメージも
一緒にまとってしまうものなんだってなんとなく思っていて。
だから、POISONシリーズは私にはちょっと、いや、かなり早いという結論でした。

そんな素朴なわたくしめも、30になりまして。
愛用していた「AZZARO 9」は消えゆき(いつの間にか製造停止・・・)、
私の香水コレクションも、
お土産にいただいたり、旅行の時あまった外貨で買ったり、
衝動買いしたりで、いまやボトルが十数個。
そんな中での新入りちゃんがこの「PURE POISON」。
そろそろ多少の毒も飲めるようになったかな、と思ってね(笑)

いやまじめな話、この年になると、
気付かずにちょっとトウが立ってたり、
ちょっとした素の発言に毒があったりするかもしれない。
会社なんかでの社会的な立場もそうだし、
存在するだけで生まれちゃう貫禄もそうだし。
そういうもので周りを威圧したり
不必要な摩擦を生まないように、
立ち振る舞いだったり、言葉だったり、
表情だったり、香りだったり、
目に見えないものを大事にしなくちゃと思って。

そして、それに気付かずに過ごしていると、
かっこいい40代、50代を迎えられない気がして。

そんな自分の「毒」を、この香りでカバーできるかも。
したい。できたらいいなー、とかね。

甘い香りではあるけど、そうは言っても毒だし!
スウィートぶってるわけじゃないし!!

そうなるとどっちかというと
ちょっとした同種療法(ホメオパシー)ですかね。
毒をもって毒を制してみる?みたいな。

そんなわけで、椎名林檎みたいなタイトル。