スケート選手のブログ

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2014年の夏の日のこと

ちょうどそれは真夏日で、照りつける日差しがやけに強く
少し歩いただけでも汗で背中にワイシャツが引っ付くほどの暑さだった。


情報機関CIAに勤めてまだ一年目の私は
研修の一貫で先輩の諜報活動に同行することで
簡単な任務が遂行されるのを間近で体験し
肌で仕事を覚えることに勤しんでいた。

この日、任務の内容は私にはまだ知らされていなく、もうかれこれ車で一時間以上移動している。

黙々と運転している先輩にどこに向かっているのか聞いてみると

「もう少ししたら着く」

とだけ。

それから間もなく、とある河川敷の近くで車が止まった。

先輩は後部座席から大きな荷物を取り出すと

「しばらく歩くことになる、持て。」

と何が入ってるかもわからないずっしりと重い鞄を押し付けてきた。

こんな暑い日にこんな重たい荷物を持って歩くのか……

そんな泣き言を考えていたちょうどその時、
遠くで銃声が聴こえた。

この瞬間、この日の任務が明らかにいつもとは違うものだということに初めて気づいた。

「先輩、今日の任務は一体…」

そう聞きながら先輩の方に視線を向けると
次は銃声のあった同じ方向から女性の叫び声が聴こえてきた。

「大変なことになった…。急ぐぞ…!」

先輩と共に一目散に叫び声のする方に走っていくと突然
スーツのポケットに入っていたスマートフォンが鳴り響いた。

急いで取り出し画面を見てみると一通のメールが来ていた。



推しメンからのモバメだ



私はその場で立ち止まり、メールの内容を確認して添付されている画像を見ると
そこにはいつもと変わらないあの子の姿があった。

「ふっ、コイツかわいいな」

普段、決して発さない一人言が思わず出てしまった。




そりゃそうだろ



どんな時でも何が変わろうとも俺は花奈のことが大好きなんだから