寡黙な店主がやっている、行列の出来るラーメン屋に行きました。

食券を買うだけで40分並び、実際に席に座れるまでは1時間以上かかりました。

自分と同じロットにウェーイ系の大学生の集団がおり、行列に並んでいる時からおしゃべりが煩く、灰皿の無い所で喫煙したりとやりたい放題で、なんだか嫌だなぁと思っていました。

いざ、ラーメンが着丼し、さあ食べようと思ったら、大学生集団が色々な角度からスマホで写真を撮り始め、引きで撮りたいのか、私に
「ちょっとどいてくれますか?」と高圧的に言ってきました。

私はすでに麺をリフトした状態だったので
「え?」という顔をすると
「早く早く」と急かすので仕方なく席をどこうとした所、店主が大声で
「ここはなぁ!ファミリーレストランじゃねえんだよ!」と怒鳴りました。

今まで
「いらっしゃい」
「ありがとうございました」しか聞いた事がなかったのでビックリしました。
「インスタだか何だか知らねぇけど、写真を撮っていいのか、まず聞くのが筋だろうが」
「それにお前ら、揃いも揃ってモヤシみてぇに身体が細いのに、大盛り注文したけど、全部食えるんだろうな?」
「残したらタダじゃおかねぇぞ!」と大声で畳み掛けました。

大学生集団は途端に大人しくなり、大盛りラーメンに対峙し始めました。

それだけでスカッとしたのですが、店主が
「なんか、悪かったな」と味玉を私のラーメンに乗せてくれました。

普通盛りでも量が多いので、大盛りやトッピングは避けていたのですが、店主の気遣いを無碍にする事が出来ないので頑張って完食して店を後にしました。

大学生集団が大盛りラーメンを完食出来たかは不明ですが。




引用元:スカッとするラーメン屋のオヤジ

これは僕が高校球児だった頃の出来事です。

基本的に僕の高校の先輩たちはすごく優しかったです。

ですがピッチャーの先輩がものすごく怖い人がたくさんいました。

俗にいうヤンキーのような人でした。

でも練習はある程度真面目にやるし普通に怖いという印象があるくらいでした。

暴力とかはなかったですがとにかく雰囲気が怖かったです。

その先輩は同期の先輩からはあまり好かれておらず、いつ何をするかわからないという怖さからみんなが近寄らなかったです。

ある日僕の同期4人で居残り練習をしていて最後に倉庫の鍵を閉め忘れてしまいました。

次の日コーチにそれがバレて『昨日居残りしたやつ五厘にしてこい』と言われてしまいました。

昨日居残りしていたのは自分たち四人、キャプテン、そして怖いピッチャーの先輩がいたんです。

それを聞いた瞬間にこっちを睨みつけてきました。

そしてその日に居残りで反省をして草むしりをしているとその先輩から『おい!ちょっと倉庫こいよ』と言われました。

僕たち四人は終わったーと思って倉庫の中に入ると『マジでお前らしばいていい?』と言われ暗闇の中で金属バットのからん、からんという音が聞こえました。

『一人ずつ行くわ』と言って僕の隣の仲間の胸ぐらを掴んだ瞬間、パチンと電気がつきました。

そこにキャプテンがいました。

『お前何しとる?』と言って四人ともちょっとついてきてと言われてそのまま先輩が使っていたグラウンドの整備を手伝いました。

キャプテンが『助けてやったよ』と笑いながら話してくれました。

その後その先輩にキャプテンが草むしり1週間を言い渡してめちゃめちゃスカッとしました。

その先輩はその後授業中にやらかして結局1ヶ月後に退部になりました。

ダブルスカッとしました。

本当にかっこいいキャプテンがいてくれてよかったです。




引用元:スカッとする野球部生活

僕は派遣で工場に行くことが多かったです。

そこの工場では中国人の方々が多く働いておりチョコレートの箱詰めをする現場に向かうことになりました。

最初は簡単な作業をさせられていました。

工場で働いてるというお兄さんに出会ってすごくよく話してくれました。

僕がついた場所はチョコレートの袋に入っている粒をコンベアーに流すという仕事でした。

ここはとにかくきつかったです。

ひたすらチョコをコンベアーに流す作業は5時間以上続きました。

一回休憩が取られた時に中国人の人に『あんた粒を落としすぐよ。しっかりやれよ』と怒られました。

『すいません』しか言えなかったのですが、後ろからお兄さんが『気にしないでいいよ。間に合ってるし頑張ってくれてるから』って言ってくれてそのまま昼休憩を取らせていただきました。

10分前に戻って次の作業の準備をしているとその中国人の人がやってきて『絶対落とすなよ』と言ってきました。

正直ムカついたんで無視しました。

確かに向こうでは難しい作業をしているかもしれないですしなかなかうまくできてなかったのかもしれません。

しかし次の瞬間!後ろからお兄さんが中国人の人の名前を呼んで『〇〇さん次この派遣の子がやってくれているところやってくれる?この子はあと3時間だから周りの整頓とかやってもらいたいからお願いね』って言って僕はその現場から外れてこのフロアの整頓や掃除になりました。

お兄さんから『みててよ』って言われてその中国人の人を見ていると全くできていなくて何度もコンベアが止まりました。

『できないじゃないですか』『できないのに人に強く言ってはダメですよ』と怒られているのを見て少しスカッとしました。

人にできないことを強くいうとこういう罰が当たるんだと反面教師で勉強させられました。

世の中にはいろんな人がいていい人ばかりではないですね。

でも必ず自分は正直に一生懸命やっていると必ず誰かが味方してくれるんだと実感いたしました。




引用元:スカッとする派遣バイト