スカぴあメンバーの平田真希子です。
「スカットスカぴあ」の3月は私の担当だったのですが、
このブログでラジオ番組のテーマの紹介もする暇が無く、
すっかりご無沙汰してしまいました。
ラジオでも少しお話ししましたが、3月の後半2週間はNYで
リサイタルとプロコフィエフの3番の協奏曲の演奏があり、
(http://spectrumsymphony.org/)
NY出発の前日には博士課程の論文前、最後の難関言語試験!
と、言うことに免じて、お許しいただけますでしょうか?

久しぶりの協奏曲演奏は本当に楽しかった。
体の細胞一つ一つが集中して、本当に異様な高揚感。
オーケストラ団員の一人一人の音楽性がびんびんと肌で感じられ、
それに触発されて私の音楽性も練習の数百倍、と行っても過言ではないほど
思い入れが募ってきて、本当になんとも言えない醍醐味です。
一緒にハモる、と言う体験は合唱でも合奏でも何でも良いのですが、
本当に「人間皆兄妹」を実感できる、格別なひと時です。
イスラエル人とパレスチナ人の若い音楽家を集めて
オーケストラで一緒に演奏させ、世界をツアーして周るという活動を
ダニエル・バレンボエムは長年続けていますが、
練習合宿な最初は目を合わせることも、部屋の同じ一角にたたずむこともしない、
敵対することを教え込まれて育てられてきた二つの異文化の若者たちが
ツアーが終わる頃には抱き合い、別れを惜しむところまで友情を発展させるそうです。
音楽、と言うのはそう言うパワーが在るんですよね。

スカぴあも、そう言う人間関係を音楽を通じて体現できるグループになりたいです。