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七つの海をバタフライ -吉川晃司ブログ-

異彩を放ちまくりながらも逞しく泳ぎ続ける吉川晃司。
全てのロックレジスタンスどもへ バーボンを傾けながら・・・。

ミッチー


『スター』の称号を有するための資格とは何であろうか?

『ミッチー』こと『及川光博』は、現代の数少ない『スター』の一人である。

1996年、Sg『モラリティー』でデビュー。

プリンス・岡村靖幸直系のファンクイズムに、きらびやかな80年代邦楽歌謡テイストをMIXした音楽性。
自己欲求や自己矛盾に対する苦悩や、二律背反性を歌う歌詞世界。

自身の敬愛するニーチェや美輪明宏、三島由紀夫などから影響された思想・言語感覚で、『哲学しながら踊りなさい』伝える世界感は、唯一無二のスタイルである。

また、その類い稀無き容姿を活かし、数多くのドラマや映画に出演。

吉川とは、三池崇史監督作品・映画『漂流街』にて初共演を果たす。
作品内では、吉川演じる日本ヤクザ『伏見』の敵役として、台湾マフィアのボスを演じた。


映画共演以来、両者は互いのライブに足を運ぶ等、親交を深めている。

及川光博と吉川晃司。
現在の芸能の世界において、数少ない『スター』の輝きを持つ。

・ミッチー=王子様
・吉川=サングラス・肩パット・ダンスetc

二人のパブリックイメージは、好き嫌いに関わらず、観る者・触れる者全てが感じる、他の表現者とは異なる異質感としての個性である。

両者は、世間の過剰なまでにカテゴライズされた視線を憂うことなく、自身のスタイルを追求する姿勢を崩さない。

いつだって、吉川はサングラスをかけて吉川ダンスを舞い、ミッチーはベイベー(ファン)に愛される王子様を自己プロデュースし続ける。

世間の表層的なイメージすらも受け入れて、『求められる自分』と『求める自分』を両立させ、芸能の世界を泳ぎ続けることは、並大抵の実力と覚悟無しでは成し遂げられないことだ。

『スター』という個性は、先天的なものではない。

異質の感性と綿密な計算、なによりストイックな姿勢を貫く『覚悟』を胸にした者だけにしか、女神は微笑まないのだ。

吉川は、無理で無茶で無謀なロックンロールを。
ミッチーは、哲学しながら踊り続けるファンクを。

SHOW MUST GO ON.
『覚悟』を背負い、今日もスターはステージに舞う。