Z : ZERO(ゼロ) | 七つの海をバタフライ -吉川晃司ブログ-

七つの海をバタフライ -吉川晃司ブログ-

異彩を放ちまくりながらも逞しく泳ぎ続ける吉川晃司。
全てのロックレジスタンスどもへ バーボンを傾けながら・・・。

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きまりきった明日の自分
守っていても
新しいうたは生まれない
すべてをぶちこわしてよ

OH OH BACK TO ZERO
素顔の自分に戻って

From. 「BACK TO ZERO」
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『破壊なくして、創造なし』

先日40歳の若さで急逝したプロレスラー、『破壊王』こと橋本真也はよくこの言葉を語った。

「壊す」ことは、ただ「ある」ものを壊すのではなく、創造へ向かう前進の意味を含む行為・思想である。

吉川はデビューからずっと「アイドル」であり続け、抗い続けた。
黄色い声援、決まりきったイメージ、束縛された生活・・・。

全てを脱ぎ去り、ただ一人の男として歩みだすことを決意した時に打ち出したコンセプト、それが「BACK TO ZERO」だった。

今までのキャリアに安住せず、新たな自分を創造するために。
自分らしくあるために。

一時は、「もう今までの歌は歌わないかもしれない」とまで吉川は語っていた。

デビューから20年経った今も、吉川は常に変化し続け、自らをゼロにする姿勢を忘れない。

デビュー20周年記念のLIVE DVD制作にあたり、監督の三池氏に伝えた「ぶっ壊してくれ」という言葉が、そのマインドの現れだ。

吉川は決して、「学ばない男」ではない。
学んだことを破壊し、創造し続ける男だ。

ぼくたちは、生きる時間が長くなる毎に、不要なものを背負い過ぎる。

自らで縛りつけたイメージ。
「自分らしさ」の意味を問い続けるだけのプライド。

■「おまえはおまえを脱ぎ捨てろ」
(From.パンドーラ)
■「OH OH BACK TO ZERO 素顔の自分に戻って」
(From.BACK TO ZERO」

吉川美学の真髄はココにある。