おはようございます。
コミュニケーション・ドクター 須海 二郎(すかい じろう)です。
皆さんの周りに、「この人は凄いな」と思う人はどれくらいいますでしょうか?
私は、幸運なことに今までたくさん、そう思える人に囲まれてきました。
それはなぜか。振り返るといつの頃からか、「人の良いところを見つけ、それを自分の中に採り入れる」という癖がつくようになったからだと思っています。
以前あるプロジェクトにジョインした際、一緒に仕事した若手プランナーがその一人でした。その彼は圧倒的なプランニング力もさることながら、フラットに物事を捉え、良い意味で上下関係やその場の空気を気にせず、プロジェクトの成功のために必要だと思ったことは率直に伝える、そんな印象を与える人でした。
今まで挙げたこともそうですが、私が彼から一番教わったと感じていることは「メールの書き方」です。私はそれまで、どうしても出だしと終わりが堅苦しくテンプレ的な書き方になってしまうことが多かったのですが、彼は体裁にこだわらず、フランクに書き出してみたり、もちろん丁寧なトーンで書く時もありました。
彼の書くメールに共通していたのは、「要件が伝わる」ということです。当たり前のことに聞こえるかもしれませんが、私は「きちんとしたメールを書く」ことがゴールになっていたことに気づかされました。彼は恐らく無意識のうちに、伝えたいことにフォーカスした上で、相手との関係性を加味してメールを書いているのだろうと私なりに理解しました。
それ以来、私も時と場合に応じてフランクに書くことを心がけるため、毎回テンプレにしていた「お世話になっております。●●です。」をやめることにしました。小さなことに思えるかもしれませんが、不思議なことにそれ以降、メールを書くことへの抵抗感が少なくなり、相手に電話で用件を伝えなければと思う頻度そのものが減りました。
この出来事を振り返ってみて改めて感じたのが、前提としてまず自分が謙虚な姿勢にならなければ、相手の良いところは見えてこないということです。年齢・立場の上下関係なく、その人の良いと思えるところを探すアンテナを常に張っておく必要があります。
変にプライドを振りかざして、自分の方が上だとマウントを取ろうとする人も多くいますが、そういった人を見るたびに、「あ、反面教師にしよう」と、逆に気を引き締めるきっかけとして活用しています。
本日のコミュニケーション処方箋:人の良いところを自分に採り入れるため、常に謙虚な姿勢を貫きアンテナを張っておこう
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!