おはようございます。
コミュニケーション・ドクター 須海 二郎です。

昨日は処方箋ポエム『人から嫌われたくないあなたへ』をお届けしましたが、本日のテーマは『部下に寄り添うコミュニケーション』です。

ひとくちに「寄り添う」といっても、様々な形があると思います。日々の業務をこと細かく管理し、報告を求めるやり方、メールやコミュニケーションツールベースで案件の進捗を共有し、気づいた点があれば都度フィードバックする等、タイミング・手法もさまざまです。

以前の私の上司で「寄り添ってもらった」と感じた人は、当時携わっていたプロジェクトでトラブルが発生した時に、親身になって支えてくれました。

かなり年齢が上で、立場も役員の人だったのですが、間にいるべき直属の上司が他案件で手いっぱいになっていたため、直轄のような形で見てくれていました。正直現場感はやや失っていたため、細かいやり取りについて意見を言うといったことはほぼなかったのですが、ここぞというタイミングで介入され、時には夜遅い時間まで一緒に残って対応してくれたこともありました。

ある時、トラブルが頂点に達したタイミングで、取引先の主要メンバーが一斉に集まっての緊急ミーティングが、急きょ週末に開催されることになりました。そうなると自分の会社のプロジェクトメンバーも参加しない訳にはいかなくなり、その役員にも参加を打診すると、プライベートの予定をキャンセルして快くミーティングに参加してくれることになりました。

その会議の場で、私が所属していた会社のメンバーは取引先からトラブルに対して厳しい追及を受けたのですが、その役員は、現場の細かいコミュニケーションにはそこまで携わっていないはずなのに、自ら矢面に立って私たち社員を守ってくれました。

それまであまり役員と業務で接することがなかったのですが、いざという時に頼りになる、責任を取ってくれる存在としてとてもありがたく感じた出来事でした。
 

本日のコミュニケーション処方箋:普段のやり取りより、いざという時にどんな対応をできるかでその後の印象は変わる


今日はこのへんで失礼いたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。