おはようございます。
コミュニケーション・ドクター 須海 二郎(すかい じろう)です。
昨日は『嫌われない人と好かれる人の違い』をお届けしましたが、本日も「名言に学ぶコミュニケーション」をお届けしたいと思います!第九回目は、「許せない人とのコミュニケーション」です。
※ネタ元はこちらの「名言ナビ」になります。
許せない人間がいたら、まず謙虚に、その人間には自分の窺(うかが)い知れない事情があるのだと解釈し、できる限りその人間を理解するように努めることです。
それでも許せないようなら、むしろその人間を自分の意識の中から消してしまうことです。
あなたの周りに、「この人だけは許せない」という人はいますでしょうか?そういった人とは、人生においてどこかのタイミングで必ずといっていいほど出会うことがあるでしょう。
でもここに書いてあるように、理解できないからといってその人のことを頭ごなしに否定するところから入ってしまうのは良くありません。
人は、自分というフィルターを通してしか相手のことを見ることができません。そのフィルターを、第三者の客観的な視点を利用して調整するというやり方をお勧めします。
例えばあなたの職場にどうしても許せない上司がいたとします。あなたは「どうしてもその上司の許せないポイント」を挙げ、「その上司に対してあなたがどのような対応をしたのか」というのとセットにして、できるだけ仕事と関係のない友人・知人に相談してみてください。
その結果を聞いて、自分で改善すべきところが見つかればそれを直せば良いですが、もし見つからなかった場合、上記のように「意識の中から消す」ということは、上司の場合現実的に難しいかと思います。
「意識の中から消す」ためには、少なくとも日々顔を合わせて関わるという状態をなくす、ということになります。つまり物理的に上司、もしくは自分がそこからいなくなるという状況しかあり得ないのです。
そのような状況は、上司か自分が異動もしくは退職する、会社の組織変更が発生したとき等、いずれにしても自分の力だけではすぐに変えることは困難です(自分の退職だけは意志で決められますが、会社の都合上明日から出社しません、というのは難しいため)
そうなると、すぐに変えられるのは自分の「意識」だけです。「消す」というのは毎日顔を合わせている以上難しいと思いますが、「将来的に消す」ということを決めてしまうだけでも、ずいぶん心持ちが変わってくるのではないでしょうか。
許せない人がいても、その人をどうにかする、会社の意思決定を自分がするということは物理的にできないので、自分の中で今後の進むべき道・信念を明確にした上で、それに従って日々を過ごしていくということにトライしてみてください。
本日のコミュニケーション処方箋:許せない人が現れたら、まず自分の意識を変えてみよう
今日はこのへんで失礼いたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。