今日、橫須賀で女性2人が、米海軍橫須賀基地所属の米兵の男に刺され、重軽傷を負った。
男は逃走後、橫須賀中央駅近くで身柄を確保され、逮捕された。
全国的なニュースにもなっている。

今日午前中橫須賀市役所に用があったので、橫須賀中央駅に行った。何かがあったかのような雰囲気はあったが、あまり気にせず帰宅したので、夕方のニュースを見て初めて知った。

今回の事件は、傷害事件なので、決して許されないことだし、日米安保のうえでも重く受け止め、対処すべきことだろう。
しかし、このようなことは、いつ起きてもおかしくないようなことが、日々繰り返されている現実が、橫須賀にはある。

今回も被害者の女性はいずれも、住まいは橫須賀市ではなく、かなりはなれている。
つまり、わざわざ米兵に会いに、橫須賀まで来ていた女性だ。

私は学生の頃、米軍の弁護士がアルバイトでやっていた英会話のサークルに参加していた。
私が米軍基地によく行っていたのは、もう15年以上も前のことなので、もしかしたら、情報が古く、今は違うかも知れない。

橫須賀だけではないかも知れないが、米軍基地には米兵と遊ぶことを目的に、女の子たちが集まってくる。
夜になると、米軍基地のゲートの付近には、いかにもそれらしく見える女の子達が大勢集まっている。
米軍基地はもちろん、誰でも入れるわけはない。しかし、米軍関係者、若しくは自衛隊関係者と同伴であれば、身分証明も必要なく入場できる。
だから、米兵目的の女の子は、基地のゲート前をうろうろしていれば、米兵から声をかけられ、基地の中に入って遊んだりすることができる。
米兵は彼女たちのことを、Easy Girl と呼んでいた。そのまんまで、簡単にやらせてもらえる女の子のこと。
米兵も今回の容疑者のように、一時的に橫須賀にいる乗組員で、またしばらくすると、危険でつらい任務に就かなくてはならない。だから、橫須賀にいる間はうさばらしに、遊びまくっている。
そういう状態はずっと日常的なことになってしまっている。

憶測でものを言って申し訳ないが、今回被害にあった女性も、おそらくそういう女性だろう。
女性二人の年齢や住所からして、接点がなさそうだし、夜通しあそんで、米兵が住んでいたアパートにその後上がり込んでいたのだから。

ついでに言うなら、米兵が基地の外の一般住宅地に住んでいる。これは珍しいことではなく、橫須賀ではごく普通の住宅地にかなり多くの米兵が住んでいる。米軍基地の中にも住宅があり、しかもかなり広い住宅があるが、そこに入りきらないのか、別の理由があるのか知らないが、かなり散らばって一般住宅地内に住んでいる。
しかも、聞いた話によると、かなり高額の家賃であっても、日本のおもいやり予算から支出されるらしい(裏は取ってません)。

これが、橫須賀の日常であり、今回の事件は、いつ起きてもおかしくない状況の中で起きたこと。
ニュースで取り上げられていたが、このような実情には触れず、何か突発的な事件のように語られ、すぐに国政や日米関係の問題として処理されていたので、大きな違和感を感じた。