朝起きて右肩から後ろの筋はなお痛かったが、だまって寝ていてもしょうがない。
おおよそ想定した通りに動く。

11時前に出て、渋谷のUPLINKへ。
前々から観るつもりでいたチベット関連の2作品をまとめて観られるのも今日くらいしかなくなってしまった。
まずは「雪の下の炎
刑務所と労働改造所で併せて33年過ごすことを余儀なくされ、しかもその間に行われた拷問にも耐え抜いた僧バルデン・ギャツォを描いたドキュメンタリーである。
2008年に開催された北京オリンピックを前に、トリノ冬季オリンピックがあったイタリアで、中国のチベットにおける人権抑圧を訴えるためハンストをした様子が最後のほうに出てくるが、これまで耐えてきた苦難と犠牲になった仲間を思えば死に至っても構わないという決意、しかも悲壮感はなく、ごく当たり前のこととして行動しているところには感じ入った。希望を捨てないのはもちろんだが、ユーモア精神も大切である。強くしなやかな気持は共に活動する若い世代をも魅了しているようだった。
土曜日ということもあるが、席は案外埋まっていて、まだまだ日本も捨てたものではない。
監督も、楽真琴という日本人女性。

もう1本は「風の馬
チベットやネパールなどで監視の目をかいくぐり撮影されたとか、ラサでデモの様子を撮影して逮捕されたという脚本家自身の体験がベースにあるとか、大変な背景を持っているのはともかくとして、やけに鮮明な画質に出来合いのような効果音とか演出というのが、B級のテレビドラマみたいに見えてちょっともったいない。エンディングもうーむ。。。
ちょうど合間に一度廊下へ出た際、週刊誌の映画評のコピーが貼ってあり、意義とドラマ性の間で評価が割れたのが目に留まっていたから、さほどがっかり感はなし。

雪の下の炎/パルデン・ギャツォ

¥2,625