人生生きてるうちしか
経験は味わえない
その経験を良い悪いと判断するのは
自分の基準
どんな経験でも
自分でよしという事にしとけば
人生最後の時に微笑んで
天に帰れる
人間最後の顔つきって
人生走馬灯を
脳が再生してるのを観て
その感想の表情だと
誰かが言ってた
私の祖父たちは
どちらも90才近くまで生きた
でも
彼らの最後の表情は
対照的だった
母親の方の祖父は微笑んでいた
帰天する数日前まで
いつものように農作業していた
酒タバコはやらず質素な食生活だった
介護とか無縁で
亡くなる数日前に
突然歩けなくなって
自宅で眠るように天に帰って行った
父親の方の祖父は
ムンクの叫びみたいな表情だった
70歳前にはある程度まで育てた自営業を引退して
長男である伯父に任せて悠々自適だった
お酒もタバコも美食も好きだった
亡くなる数ヶ月前から
寝たきりになり
要介護状態だった
亡くなる少し前に会いに行ったら
本人も介護している伯父夫婦も
疲弊してフラストレーションが
溜まっているのが
鼻垂れ小娘であった私でもわかった
最期は病院のお世話になった
私も将来
走馬灯観た後は
ムンクスクリームよりは
微笑んだ表情でいたい
なんてたまに思う年齢になった
祖父達の年齢まではまだまだ先だけど