空を見上げたら『天使のはしご』が伸び始めていた。別名、『Jacobのはしご』。

このはしごは、雲が厚くないと現れない。
ついでに、その雲は、ほどよく切れ目が、入っていて、雲の下の大気が絶妙なエアロゾル状態になっていないといけない。
そういう訳で、はしごをかけるには、一定の条件が必要とされる。

地上でいろいろごちゃごちゃしたニュースが人間の間で飛び交っても、空を見上げれば、人間には作り出せない美しさが当たり前に現れている。

旧約聖書では窮地のJacobを救う天国へのはしごとして登場し、数多くの美術作品の題材にもなっている。

昔から人間は思い悩み、自然の美しさを観て希望を取り戻してきたんだなあ、としみじみ思った。