10日ほど前に、本社の決定で勤務先が清算され、本社と投資会社合弁の新会社が開始するまで、ここのところ夏休みのような、でも時々仕事が入る在宅勤務の日々が続いている。


と言いつつ、本社の偉い人が夏休みで、私の雇用契約も勤務もまだ開始せず、自由時間がいっぱい。

勤務先からのサラリー分よりは働いて(いるように見せて)忠誠を擬態する仮面会社員歴の長い私も、そろそろ会社員卒業に本格的に備える時が来たように思うので、ありがたく自分自身の仕事をさせてもらって自由業の気分を味わっている。


投資会社側の偉い人は、新会社が開始したら○○をして売り上げ云々とか、いわゆる会社の活動としてあるべきことを言っていてそれも分かるのだが、それは2010年代によく聞いたなあ、2020年代半ばになりつつある今はメインストリームは変わってますよ…大丈夫かな?まあいいけど、いずれ自分の仕事メインの自由業にシフトするもんね、と心で呟く自分がいる。


本社のオーナーは、支社を清算しなくてはならないほどの状況が訪れるとは、夢にも思わなかっただろう。しかし、そうさせるような人材をトップに配置してしまったのは本社だ。勤続年数が長いというのと、数字に強いかどうか、そして不正や忖度をしないかどうかというのは別個の属性だ。もし自分が会社のオーナーで支社に人員配置をするとしたら、計数面に明るくて心身健康で部下をえこひいきしなくて立場をわきまえてきちんと現状報告してくれる人を指名するよな、と常々思っていたが、やはりこうなった。

作った会社が大きくなって、いろんなところに支社を作って、いろんな文化背景の社員を雇うようになるのも大変なんだろうな、とも思った。


今日は金曜日、来週は本社の偉い人が夏休みを終えてオフィスに戻るようだけど、仮面会社員の夏休みをもうちょっと続けたい私である。