ボクもかつてはニューヨーカーでした。
朝はこんがり焼けたベーコンと卵焼きとドールの果汁100%パイナップルジュースを飲み仕事場に向かった。




夜は語学学校で、授業の合間に蛍光色のドーナツを食べ、ホットコーヒーを飲みながら英語のシャワーをあびていた。




休みの日にはメトロポリタン美術館や自然史博物館で教養を深め、オフブロードウェイで最先端のエンターテイメントを楽しんだ。




買い物はノリータやソーホーで済ませ、休憩の時にはカフェで時間を割いた。




しかし、現在はどうだ。



先日の週末の朝に、洗濯物を取り込もうとベランダに出たら、向かいのマンションの女性住人が下着で出てきて興奮してスキップしながら出社した。


夜は、最近ボクの家に泊りにくる武田くんが、隣の部屋から男女の声が聞こえてきて


「セックスしてんちゃいます??」



と言われたので、確認のために2人で壁に耳がめり込むぐらい盗聴していた。


昼ごはんはいつもスーパー玉出の半額引きの惣菜。



"こんなはずじゃなかっただろ?歴史がボクを問い詰める♪♪"


ブルーハーツの青空の歌詞が、身体の芯まで響き渡る。













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ニューヨーク時代に色々遊んだHIRO夫妻が大阪に2年ぶりに登場した。




ボクの近況はInstagramのストーリーを見ているらしく


「酔っ払いの人達しか出てないですよね?」

と核心を突かれた。


ニューヨーク時代は、底が見えないほどの女運が無く、小さな事件が多発していた私NABEです。

そんな事をまたいじられた。


思い出とは常に過去にあり、美しいアルバムではなく、撮れなかった写真の事をいうのだ。


まあ、そんな名言めいた発言はどうでも良いとして、自分のホームで会うのは何だか不思議な感じである。
海外で出会った人たちと日本で再会するのは、何をしても非日常的な空間になる。



「焼酎の麦のお湯割りなら、無限に飲める。どうもインフィニティ野郎です。」


と豪語し、安全圏に収まる飲み方しかしなかったボクはダサかった。