ドアを開けると家の近くの木々が雪化粧で綺麗に白く染まっていた。
前日のニュースで
ニューヨークに大雪が降る!
というのが流れていた。
ボクはどういう対処をしたらいいのか分からないので、何も解決策を見出せぬまま眠りについた。
翌日、雪が積もった。
電車が止まるかもしれないので、昼まで仕事してから帰路についた。
ボクは雪の上に転がされた。
もっと正確に言うと、雪ボールを投げられて雪の上に倒された。
雪の上は弾力があり気持ちよかった。
だけど、雪が服の中に入りボクの体温は確実に下がった。
帰り道、黒人の家族が雪で遊んでいた。
小学校低学年ぐらいの男の子が前を歩いていた父親の背中に雪をぶつけていた。
父親は後ろを振り返り、僕たちに向かって
『お前達がやったんだろ!笑』
と子供以上にはしゃいで、ボク達を巻き込もうとして楽しんでいた。
ボクは早く帰りたかったので、無視した。
翌日も雪の影響で仕事ができなかった。
家にいてもやることは特に無く、世界史と現代社会の問題点について書かれた書物を読み、ブリティッシュイングリッシュが炸裂する娯楽映画を観て、昨日買ってきてもらったデリのチキンを食べていた。
それでも時間は余ったので、いつも飲んでる紅茶のパックと、3枚セットで売られているヘインズのTシャツと、晩御飯用のステーキ(最近ステーキばかり食べてる)を買いに外に出かけた。
ボクのコンバースは雪に埋もれた。
雪用のブーツなんて持っていないので靴下が濡れた。
しかも、履いてるパンツは八分丈パンツなのでなお濡れる。
雪国生まれでも、雪国育ちでもないので経験値の差がこういった悲劇を起こしたのだ。
いや、この問題は経験論とは関係ない。
あくまで自分の思考系統がおかしいだけなんだ。
こんな時に八分丈パンツ履くなよ。
残りの二分丈は雪に覆われた。
ボクの足元は凍えていた。
どうしたら、この状況を脱却できるか?
そんな事を考えても仕方ない。
あまり冷静(クール)に考えすぎると、頭まで凍っちまうからな。
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