このような質問はいつもボクを困らせる。
答えらしいものは持ち合わせてないからだ。
『休みの日は・・・・』
と言った後に、その時思いついた適当な言葉をかき集めて誤魔化している。
例えば、
『休みは家で写経と座禅を組んでおります。』
『様々なサブカルチャーに対する知識を深めております。』
といった実体のないウソをついている。
みんな休みの日は何してるの?
いい模範解答を教えてくれ。
一般論で言うならば
・友達と呑みに行ってた。
・買い物に行ってた。
・家でまったりしてた。
というのを良く耳にする。
なるほど、こういったことを言うと人は納得するのかもしれない。
だけど、味気ないんだよなー
顔のない日本人の典型的な解答な感じがして嫌なんだよなー
1週間の滞在だった。
ボクの父は厳格なことで知られている。
ボクが生まれたのは旧ソ連時代のモスクワ。
当時、父の思想は
『強い者だけが歴史を創る。その逆は、不可。』
という偏屈な思想を持っていた。
ボクが小学校に上がる歳になった時、父はコマンドサンボ(戦争格闘術)の武術学校に入学させようとした。
白兵戦になった場合を想定し、至近距離で相手を殺める格闘術。
その英才教育を受けさせようとした矢先にソ連が崩壊した。
そのあと、ボク達家族は東ヨーロッパを転々とした。
という話は全部嘘で、ボクは大阪の田舎で生まれた。
JRも地下鉄も存在しない場所に生まれた。
ニューヨークに来た初日に考えらないアクシデントが起きた。
予約していたホテルが存在していなかったのだ。
つまり、騙されたのだ。
なのでボクの部屋に滞在することになった。
ボクの父はアウトローな人間なので部屋は禁煙なのにもかかわらず、ニコチンを吸いまくっていた。
1週間後に静かに帰って行った。
お手頃な価格だったので、脳内会議を開くまでもなく購入。
家に帰り箱を開封。
中に電源プラグが入っていなかった。
『どうやって、湯を沸かすんだ?』
と絶対に解決しない答えのない迷宮に入ってしまった。
そこから抜け出すのは簡単で、考えることを辞めた。
だって、電源プラグが入ってなかったらどうしようもないもん。
後悔しても仕方ないので、鍋にお湯を沸かしマグカップに入れたリプトンのティーに注いだ。
悔しい気持ちは後で癒されると思い、ボクは何も考えないようにした。
黄昏、日本編
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台湾旅行編
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英国・イングランド留学編
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