人類というか哺乳類の祖先を遡っていくと、何らかの海洋生物につながるのが進化の定説ですが、そのことをふと真剣に考えることがたまにあります。
川のせせらぎを見ている時です。
なんともいえないやすらぎを感じ、心が癒されていくような解きほぐされていくような感覚に陥ります。
「海洋生物」とか云った直後に川・・・なんて云ってしまい恐縮ですが、もしかしたら自分は海洋生物から河川生物に進化した後、哺乳類へ向けての進化を始めたのかもしれません。笑
まぁ、それはさておき、先日休みの日に久しぶりにバイクでツーリングに行きました。私の愛車はZZ-R1200です。もう随分前に買ったものですが、年式の割には(乗ってないので)キレイです。
ツアラーなので道なき道を・・・というよりは、しっかり舗装された道路を、且つ長距離を楽に移動できるようにという設計で作られたバイクなので、小回りは効かないし、クイックな運動能力はあまり高くありません。車重もそこそこあって乾燥で230kgそこそこ。自分の体重となんやかやを足すと裕に300kgは超えます。
ツーリングも中ほどに差し掛かったとき、わき道を流れる小川がふと気になり、バイクを止めて眺めていました。DNAの奥深くに眠る自然への郷愁みたいなのにひたっていると、あるものが目につきました。
その川の支流が、橋を渡った反対方向の林道の方に続いているではありませんか。
昔はオフロードバイクに乗っていたので、
「行けるやろ」
と、深く考えずに林道へ突入。
舗装路からやがて直線の砂利道に。
「ふふん、余裕、余裕♪」
やがてゴロ石のサイズも大きくなり緩やかなカーブに差し掛かります。
「ふふん、これくらい・・・(ちょっと滑る)・・・おっと、あぶない。うん。全然余裕。」
路面状況はさらに激しさを増し、大き目の石を踏むたびに前輪も後輪でも右へ左へズルズル滑ります。
「うわっ、おっと、あぶね、お!行け!(ちょっと汗)」
このあたりにまでくると、少し後悔が入り始めます。笑
「なんで、こんなバイクで、こんなラフロード来ちゃったんだろ・・・」
道は険しくなり、道幅1.5mくらい外側絶壁のヘアピンカーブや、微妙にいやな轍や、丸太などが襲い掛かります。
「おぉおぉ!曲がれん!止まれん!
おおお!!落ちる落ちる!!!
ブロックタイヤが欲しい!!
さすがに、滑って落ちたらこのバイクは持ち上げれないだろうなぁ・・・」
など色々な事を思いつつ、苦心して抜けた林道はせいぜい2km弱。
雨も降っていないのに、泥だらけのオンロードバイクは、ちょっとした心の勲章です。笑
オフロードバイクならなんてことない道も、ツアラーならまるで異次元の荒廃地のように楽しむことが出来、思わぬところから、ちょっとしたアドベンチャーを体験できた休日の午後でした。