銭湯盛り上げ隊 第42番 紅梅湯@東長崎
湯喝度:よし
洗い場瞑想度:よし
番台:フル低
男女湯絆度:よろし
昭和度:よろし
赤蛇口度:ダイレクト
ペンキ絵:富士&竜王峡
備考:お客さんよろし
総合瞑想度:よろし
スーツ面2号ガイド:★★
スーツ面とパンダ侍のフィギュア制作に一区切り。
打ち上げにフィギュア・アーティスト有澤氏
と銭湯へ行くことに。
有澤氏が風呂なしアパート時代に通ったという、東長崎駅徒歩3分の紅梅湯へ。
いざ出陣。
ガラガラガラ。
脱衣所が小さく感じる。いや、俺が大きくなったのかな。
そう、有澤氏、なんと12年ぶりなのである。
紅梅湯は昭和20年からだが、中は改修されている。
こじんまりとしているが、愛情満点の脱衣所。
天井からはハイカラなシャンデリア。
瞑想準備完了。風呂場へ。
きれいな洗い場。昔は違ったらしい。
桶もケロリンだったと、ちょっと残念そうな有澤氏。
湯船へ。
ザブン。
いやー極楽だ。ポツリとつぶやく有澤氏。
本気で気持ちよさそうだ。
ただ気持ちがよいのなら、スーパー銭湯でもよい。
この顔はそれ以上のものだ。すでに瞑想に入っている。
ペンキ絵はナカジマ氏。
竜王峡とある。
日光鬼怒川温泉の橋であろう。
橋には2人、眼下を流れる激しい流れを見ている。
女湯の方には碧くやさしい富士山の頭が見える。
あの二人は何を見ているのだろうか。
流れゆく川の行く先は何か。
大きな滝となり崩れ落ちていくのか。
忙しく流れる川。
立ち止まって眺める時間も必要なのか。
大きな流れに乗るのかどうか。
有澤氏、目を閉じて瞑想中のようだ。
12年前…ここには彼女とよく来た。
始まりはさりげなかったが、今までで一番長かった。
なぜ別れたのか。
なんとなく別れたんだっけ。
一生で本当に気の合う相手と出会うなんて、何回もないかもな。
瞑想銭湯をかなり堪能しているようだ。
銭湯には、いろんな思い出が詰まっている。
みんなの気持ちを洗い流したり、包み込んでくれる。
そんな有澤氏の想いが同じ湯船から伝わってくる。
なんとも言えないやさしさに包まれる。
だんだん思考回路が止まる。
ただ、気持ちよい。
自分の存在もなくなる。
いい瞑想風呂だった。
風呂上がりにドリンクでくつろぐ。
毎日銭湯入って、ゆっくりくつろげたら、こんな極楽ない。
明日がこなくても満足だ、と悟りの有澤氏。
番台おかあさんとしばし東長崎のローカルトークを交わしている。
小学校や中学校が合併された話。
母校がなくなった有澤氏。
少子化。
今は子供さんも来なくなりましたねえ、昔はたくさん来てたのに、とおかあさん。
銭湯文化がなくなりつつある。
銭湯を知らない世代が増えている。
時代には逆らえない、とおかあさんは言う。
この愛情空間、有澤氏の想い出の場所はなくなってしまうのか。
愛情が詰まった玉手箱、それが昭和の番台式銭湯である。
紅梅湯を後にし、晩飯タイム。
食後に散策していると、さっき銭湯で一緒だったおっちゃんと出くわし挨拶をかわす。
地域の絆を感じながら、商店街で想い出をたどる。
そして足はいつしか当時の彼女の家の前へ。
感慨深げな有澤氏。
帰る処があるからこそ人は遠くへ行ける。
それが心の中にしかなくても。
自分の故郷は自分の中にある。
ボソっと有澤氏が言った。
■紅梅湯 こうばいゆ
東京都豊島区長崎4-13-3
03-3957-6588
営業時間 15:00~24:30
定休日 土曜










