銭湯盛り上げ隊 第28番 浜の湯@杉並区
湯喝度:よろし
洗い場瞑想度:よろし
番台:フル低
男女湯絆度:よろし
昭和度:よろし
赤蛇口度:ダイレクト
ペンキ絵:富士山by中島氏
備考:ボサノバorクラシックよろし
総合瞑想度:よろし
スーツ面2号ガイド:★★★
今日は杉並区の番台銭湯を攻めようと思ったら、なんと1軒しかない。
杉並区には高円寺や阿佐ヶ谷もあるので、もっとあると思っていたのだが。
井の頭線浜田山駅からスグの商店街の中にある、浜の湯。
ナイス屋根造り。迫力満点。
のれんをくぐると、昭和傘入れ。間違いない。昭和愛情銭湯バリバリだ。
ボンボン時計も窓越しにのぞいている。
気分の高揚を抑えられない。
イカン、イカン。
木曜日、午後10時半。男湯は左。
ガラガラガラ。
フル番台から控えめにお釣りを差し出す若奥様。
静かな脱衣所に響くのはボサノバ。広い空間の隅々まで気持ちよく音がいきわたる。
遠くには壮大で美しい富士山。
そのふもとではハダカで黙々と瞑想する男たち。
寺の絵巻物にありそうな風景である。
異空間。うれしくなる。
昭和愛情銭湯は、入った瞬間、別世界。
空気が違う。
昭和から受け継いだ木のぬくもり、そしていろんな人のあったかい思いがこの空間に残っている。
外の手洗いで体を清める。
ボサノバで瞑想準備態勢は整った。
自動ドアを手動で開け、洗い場へ。
緑ペライス、ケロリンコンビではない。
2つとも違う。
オリジナリティ。
桶がかわいい。
カランの取っ手も問題ない。
赤蛇口はそのままいける。
瞑想湯船へ。
うーむ、天国だ。気持ちよすぎる。
ふと見ると湯は備長炭を通ってくる。
微妙に赤く燃えた照明が暖炉のよう。
うーん、富士の麓で風呂、最高じゃないすか。
中島氏の富士山もやさしい。
ふと横を見ると、自分のあとに入ってきた好青年も瞑想喝中。
聞くと、小学校以来だそうだ。
近くに住んでいるが、タオルもなかったが、ふらりと入ったという。
この異空間の何かが彼を呼んだのだろう。
目を閉じ、眉間にしわが寄りながら、口元は笑っている。
ナイス瞑想をしているようである。
皆思い思いの瞑想喝を楽しんでいる。
ふと脱衣所の方へ目をやる。
あそこではボサノバな時間がゆっくりと流れている。
うれしそうに、忍び足、はや足で洗い場へ向かってくる人。
喝に満足し、こちらへ尻を向けながらゆったり脱衣所でくつろいでいる人。
昭和愛情銭湯では皆いい顔だ。
そういえば、自分もにやにやしている。
こんなラブ・アンド・ピースな空間ない。
いい湯であった。
湯あがりに、久しぶりに瓶コーラ120円をやってみる。
うむ、この瓶の飲み口、質感、重さ。
この空間で飲むから、ひとしおうまい。
ディズニーランドとなんらかわりない。
昭和ワンダーランドなのだ。
番台の粋なおばちゃんに聞く。
浜の湯は53年目。
お風呂は薪&井戸水のゴールデンコンビ。
シンプルに風呂を楽しんでもらうため、余計な演出はあえてしていない。
ちゃきちゃきしている。
うん?待てよ、銭湯でこの風景、この会話。
いわゆる、デジャブである。
つい最近、夢で見た光景である。
浜の湯、何か運命を感じる。
脱衣所ロッカーの上をふと見ると、本がディスプレイされている。
「昼のセント酒
」久住昌之&和泉晴紀。
こちらの本の表紙と記事にもなったそうである。
うん?!まさか!
スーツ面2号はあまり本を読まないのだが、人生の中で感銘を受けた本が何冊かある。
そのうちの一冊が同コンビの「豪快さんだっ!
」なのである。
こんなところで再会するとは。
高校生の時に池袋パルコで立ち読みして笑い泣きし、購入した。
今のスーツ面2号の思考回路に相当影響を与えたはずである。
浜の湯、タイムマシンだ。
湯喝後に、コーラでゆったりくつろぐひと時。
昭和な壁に設置された昭和なスピーカーからはクラシックがやさしく響いている。
そろそろ浜の湯も閉まる時間。
無理を言って富士山をバックに記念撮影。
ミッキーマウスと写真撮影するのと何ら変わりない。
ここは昭和ワンダーランド。
お風呂に入ったところも一枚と頼んだが、そんな暇はない。
今から掃除があるのよ!とおこるしぐさが色っぽい。
浜の湯は駅から近い。
日常の疲れを癒す、昭和ワンダーランド。
たまにはボサノバ&瓶コーラでゆったりしようではないか。
■浜の湯 はまのゆ
東京都杉並区浜田山3-24-4
03-3303-6665
営業時間 16:00~23:30
定休日 月曜


