中之島の御堂筋沿い大阪市役所の向かいに、ひときわ大きく誰もが目を引く建物があります。

「日本銀行 大阪支店」です。

中はどんなふうになっているのかな?と思う人も多いのではないでしょうか。

この日本銀行大阪支店を見学できる事は皆さんご存知ですか?

今回はこの見学ツアーに参加してきました。

 

(写真提供:日本銀行)

 

見学ツアーは事前予約制です。

【見学ツアーのご案内はこちら】

http://www3.boj.or.jp/osaka/tour1.html

 

まずは、日本銀行の歴史についての説明を受けます。

そして、

1、  新館の見学

2、  旧館の見学

3、  体験・展示コーナーの見学

4、  質疑応答

という順序で進みます。所要時間は1時間20分です。

 

見学ツアー中は撮影禁止ですので、カメラや私物などはロッカーに預けるのですが、

金属探知機も通る為、スマホなどをポケットに入れていると要注意。

さすがのセキュリティーチェックだと感心しながらも、空港でしか受けたことの無い金属探知機に少し緊張しました。

 

 まずは、新館にある営業室の見学です。

柱が見当たらないとても大きな部屋で業務中の職員の方の邪魔にならないように、静かに見学します。

柱がないのは、死角を作らないという意図があるようです。

・発券銀行

・銀行の銀行

・政府の銀行

という日本銀行の役割と共に、窓口の説明や、たくさん並ぶ端末機器で具体的にどのような仕事をしているのかなどを説明いただきました。

 

 次に、旧館の見学です。

新館との渡り廊下を渡り旧館に入ると、足元は絨毯張りで高級感があり、明治時代にタイムスリップしたかのような雰囲気を感じられ、とても素敵でした。

 

 大人気だったNHK連続テレビ小説「あさが来た」のドラマガイド雑誌も、この部屋で撮影されたそうです。

【記念室について詳しくはこちら】

http://www3.boj.or.jp/osaka/guid15.html

 

 

(写真提供:日本銀行)

 

 旧館には、明治36年建築当時のアーチ式階段が保存されている階段室があります。

旧館改築工事の際、そのままではスペース的に収まらなかった事もあり、90度角度をかえて移設、保存展示されています。

階段の手摺の細かい装飾がとても綺麗でした。

また、当時の御堂筋と土佐堀川、日本銀行内部などの写真が展示されてあります。

明治時代の大阪の風景はとても興味深く、淀屋橋が今とかなり形状が違うことや、写っている人々等もとても興味深いものでした。

【階段室について詳しくはこちら】 

http://www3.boj.or.jp/osaka/guid17.html

 

 

 

(写真提供:日本銀行)

 

【旧館の外観などについて詳しくはこちら】

http://www3.boj.or.jp/osaka/guid13.html

 

 次に、体験・展示コーナーです。

事前に用意するように言われていた1000円札を見ながら偽札の見分け方を教えていただきました。

皆が知っている透かしや、肉眼では見えないほどの小さな文字であったり、特殊なライトを当てないと見えない模様だったりと、いろんな技術による加工が施されている事が分かりました。

模擬券でできた40億円の展示もあり、大きさに圧倒されました。

【展示コーナー・体験コーナーについて詳しくはこちら】

http://www3.boj.or.jp/osaka/guid20.html

 

 

(写真提供:日本銀行)

 

 ガイドをしてくださった担当のかたがおっしゃっていた事は、お札が破れたり燃えたりしてしまっても、日本銀行で引換えをしてくださるということでした。

券面の3分の2以上が表と裏が揃っていて残存するものは、額面価格の全額引換え。

券面の5分の2以上3分の2未満が表と裏が揃っていて残存するものは、額面価格の半額を引換えしてくださるそうです。

 

 最後の質疑応答でも、参加者の皆さんの熱心な質問に対して丁寧にお答えをいただき、とても有意義な見学ツアーでした。

 

 

※すべての写真は日本銀行大阪支店様よりご提供いただきました。見学ツアー中の写真撮影はできませんのでご注意ください。