中之島にある、国指定重要文化財「大阪市中央公会堂」は2018年に100周年を迎えます。

 

ネオ・ルネッサンス様式の美しい外観で記念撮影をされる方も多く、中之島の人気スポットとなっています。

 

普段は展示室と自由見学エリアのみ見学する事ができ、室内に入るにはガイドツアーやイベントに申し込む必要があります。

今回、内部を見学する事ができるガイドツアーに参加してきましたビックリマーク

 

まずは展示室で、大阪市中央公会堂が建てられた歴史や概要を説明していただきます。

 

 

大阪市中央公会堂は、市民であった岩本栄之助氏の寄附をもとに建てられました。

当時の100万円という寄附金額は、現在の価値でいうと50億円を超えると言われています。

設計に関しては、懸賞権付設計競技が実施され、早稲田大学教授・岡田信一郎氏の提案が一等となり、岡田氏の案を基に、辰野金吾氏と片岡安氏が設計しました。

辰野金吾氏は、東京駅の設計者としても知られており、明治・大正ロマンを感じる建築物を数多く残しています。

 

平成11年、度重なる改修などで当初の意匠が損なわれ、老朽化も進んだことから保存・再生工事が施され、平成14年に現在の美しい姿に蘇りました。

また、同年12月に公会堂建築物として西日本で初めて国の重要文化財にも指定されました。

 

この展示室では、このようにたくさんの写真や資料をみることができました。

 

詳しい歴史はこちら

 

 

 

当時の大集会室で使用されていた椅子も展示されていました。

椅子の裏にシルクハットをかける金具がついており、その時代のファッションを感じさせます。

 

 

次にエレベーターで、3階の特別室へ行くのですが、手すりのレリーフがとても美しいデザインになっており、それを眺めながら階段をのぼりました。爆  笑

建物内は地上3階地下1階で、階段部分のみ吹き抜けになっています。

 

 

 

いよいよ特別室へ!

まず目に飛び込んでくるのは、大きなステンドグラスですびっくり

デザインされているのは、鳳凰と、中央は大阪市の市章である「みおつくし(澪標)」です。

「みおつくし」とは、航路の標識で、昔、 難波江の浅瀬に立てられていた水路の標識が親しまれていた事から大阪市の市章となったそうです。

 

 

そしてこの部屋の見どころは、壮大な壁画・天井画です。

日本神話の「天地開闢」の絵が描かれています。

 

 

 

 

カーテンがとても美しく、開業当時のものを復元してあり、当時の実物は展示室に展示してありました。

 

 

扉の細工にも注目ですキョロキョロ

この絵柄は「木象嵌」といって、木の中に切り出した別の木をはめ込んでいくという装飾工芸技法で造られています。

 

 

豪華な特別室は、今は結婚式などにも使用されているそうです。ドキドキ

 

最後にお土産のクリアファイルもいただき、思い出に残るガイドツアーとなりました。爆  笑

 

 

完全予約制なので、参加希望のかたは大阪市中央公会堂のサイトをチェックくださいねビックリマーク

大阪市中央公会堂ガイドツアー