わたしたちくるくるプラザの市民研究員の活動では、指導してくださる先生方や研究員仲間などからの意見や要望をフィードバックする仕組みがあります

 

先日、わたしが所属するプロジェクトチームにフィードバックされたまとめを読んだところプラスチックごみに関してはマイクロプラスチックにも興味がありますので機会があれば教えてほしい」とのご要望がありました

 

マイクロプラスチックについては門外漢ですが、仲間内からの貴重なご要望ですので、本やホームページで読んだこと、人から聞いたマイクロプラスチックの話などをまとめてみました

 

まず、マイクロプラスチックは、5ミリメートル以下の小さなプラスチックのことです。そしてマイクロプラスチックはその由来から一次マイクロプラスチック(=もともと5ミリメートル以下につくられたプラスチック)と二次マイクロプラスチック(=レジ袋やペットボトル、プラスチック製品などもともと5ミリメートルより大きなプラスチックが紫外線、波、生物などの影響で5ミリメートル以下の破片になったもの)に分けられます

 

補足しますと、一次マイクロプラスチックには化粧品等に含まれる研磨成分などのマイクロビーズがあります。化粧品、衛生用品、日用品だけでも具体的には紙おむつ、消臭剤、シャンプー、口紅、ヘアカラー、シェービングクリーム、日焼け止め、防虫剤、保湿剤、ヘアスプレー、アイシャドウ、マスカラなど身近ないろいろな製品にマイクロプラスチックが使われており、水で洗い流すものも多いため、自然界の環境に漏れだしてしまうとのことでした

 

二次マイクロプラスチックについては、実際どのようなものが自然界に放出されているか調べた海外の文献では、

  1位:合成繊維の洗濯 (34.8%)

  2位:運転中のタイヤの浸食 (28.3%)

となっており、上位2つだけで約63%の原因となっていることがわかります

(出典:IUCN(国際自然保護連合) 2017 年次報告)

 

まとめますと、今日一番みなさんにお伝えしたいことは、マイクロプラスチックの自然界への流出に関わっていない人はほぼ皆無で全員が加害者であることです。化粧品や日用製品はほとんどの人が使うでしょうし、洗濯をしない人もいないでしょうし、車に乗らない人もいないでしょう

 

個人的にこの情報を得て、一つだけ自らの行動を変えました。これまで洗濯した後の糸くずやごみは水で洗い流していたのですが、紙ですくい取ってごみ箱に直接捨てるようにしました。これで、少しはマイクロプラスチックの自然界への放出を少なくすることができそうです