2/25 カイジューバイミー「純白BY ME」リリースイベント@タワレコ渋谷 | もうね。なにがなんやら

2/25 カイジューバイミー「純白BY ME」リリースイベント@タワレコ渋谷

今回は2/25に行われたカイジューバイミー「純白BY ME」リリースイベント@タワーレコード渋谷店についてレポートしていきます。



○イベント概要

カイジューバイミーは2021年7月にデビューしたアイドルグループです。同年11月にはアルバム「純白BY ME」をリリース。以来、リリースイベントを各地で行ってきましたが、今回のイベントがそのファイナルとなりました。会場となったのはタワーレコード渋谷店9Fイベントスペースでした。9Fイベントスペースは屋上にあり、ステージは仮設、コロナ対策としての透明シートはありませんでした。野外ですと天候に左右されやすいのですがこの日は快晴、風が若干ある程度でこの時期の夜にしてはベストなコンディションだったと思います。客席エリアはオールスタンディング、CD購入者を対象に優先観覧入場の対応がありましたが、フリー観覧も可能となっておりました。私は遅れて入場しましたが、前から4列目辺りから見ることができました。お客さんはミニライブ開始直前でおよそ30人弱といったところでした。

○イベントスタート

イベントのスタートは19:00でしたが、約3分おくれでスタートしました。オーバーチュアが流れる中、控えから現れたメンバーはステージ脇で一旦円陣を組んでからステージに登場、ソロダンスを披露していきます。それではまずセットリストから。

 

2/25 カイジューバイミー「純白BY ME」リリースイベント

@タワレコ渋谷 セットリスト

01.全力シルエット
02.絶望にもファンファーレは響く
03.ブラックホール

MC
04.フリージア
05.純白少女
06.RAIGEKI
07.無人島カルテット
08.スローモーション

 

ミニライブ自体は19:36まででスタートが19:03ですから、35分弱で8曲と言う構成でした。途中のMC、自己紹介もしっかり時間を取ってファイナルに至るまでの感想などを語られていたので、35分弱で8曲というのは相当内容が濃いライブだった印象です。曲と曲の間をかなり切り詰め構成の工夫もありましたし、そうなると当然休憩も取れないわけで体力面でもきつい場面があったでしょう。また歌詞を覚えるのはもちろん、段取り等々覚えることも多く、とても生半可では出来ないことだと思います。それをフリー観覧も可能なリリースイベントで行うというのは、普通に考えて凄いですね。こんな大変なことをやり切ってしまう彼女たちの原動力は何かと考えると、それはやはりMCなどで語られていた、リリースイベントが終わってしまう寂しさ、すべてを出し切りたいという気持ちなのではないかなと思います。逆に言えば、こんなに凄いパフォーマンスを見せられるとMC中に語られた彼女たちの言葉には嘘がないなと思いますね。他のグループと比較して、という訳ではありません。リリースイベントが終わってしまう、その寂しさはどのグループも感じていることでしょうし、嘘を言っているわけではないと思います。とは言っても定型で終わってしまうわけで、そこは大人の事情も絡むわけですから、だから他のグループがダメだとは言いません。しかしカイジューバイミーはその気持ちをパフォーマンスで表現することが出来る、そういうグループです。自らの思いを行動で表現することが出来る、アーティストの根本とも言える部分がしっかりしている、こういうところ他ではちょっと見られないかなと思いますね。

 

イベント自体は8曲を終えた後、リリースイベントファイルということで一人ずつ感想を述べる場面がありました。ここでちょっと面白いなと思ったのはトークでの菜月ちゃん。3人がそれぞれ熱い思いを語っているのに対し、菜月ちゃんだけは言葉が少なめ。そういうことを語るのに照れがあるのかなと思いました。そんな照れている菜月ちゃんはとても可愛かったですし、普段のパフォーマンスでは見られない一面が見られてとても良かったです。またそんな照れからなのかMC中には多くは語らず、「後ほど特典会で二人の時に」と言っていたのが計ってなのか分かりませんが、商売上手さも見せていたのがとても面白かったです。他メンバーの語ったところを要約すると、エレナちゃん:ついてきてくれてありがとう、ミーアちゃん:ここでもリリースイベントをやってたんだよと言われるくらい大きくなる、華希ちゃん:もっと大きな存在になる、といったところでした。最後に覚醒のアドットが登場。5/17二組同時にミニアルバムの配信リリースが決定したことを告知。19:46まで行われ、以降は特典会が行われました。

○個別の感想

私もこれで5回ほどカイジューバイミーのイベント、ライブを見てきたのですが、野外で見たのは今回が初となります。照明も上からの固定、白色のみのシンプルなもの。ステージのどこにおいても顔がちょっと暗くなりがちだったのですが、それだけに何か神秘的な雰囲気もありました。「無人島カルテット」のMVが夜を舞台としているので、それを生で見ているような感覚を覚えました。この7曲目「無人島カルテット」で印象に残ったのは華希ちゃんです。サビの前にターンをする場面があるのですが動きがとても鋭く、またサビでは腕を上げ下げする場面があるのですがこれもまた激しく、上に書いた普段とは異なる雰囲気の中でのパフォーマンスは見ていて圧倒されました。であると同時に短めの髪を後ろでちょこんと二つに結んでいるがとても可愛らしく、このパフォーマンスの激しさ、トークの熱さとのコントラストがとても良かったです。

 

音響面でも室内とは当然異なるわけで、これまで聞いたものと比べ荒々しい感じがありました。エレナちゃん菜月ちゃんの歌も良かったのですがこの荒々しさに合っていたのはミーアちゃんかなと思います。曲の前の煽りもミーアちゃんが中心でしたし、各ソロパートでの吹っ切れたような声の出し方がとても印象に残りました。ダンスもまた良かったと思います。3曲目では首を上下に振る振りがあるのですが、後ろでしばった髪が遅れて上下していて、これもまた勢いを感じ、印象的でした。

 

曲としては、4曲目の「フリージア」が注目ポイントだったかなと思います。私も生で聞いたのは、昨年11月に行われた1stAlbum発売記念ワンマンLIVE「純白少女センセーション」以来、2回目です。久々になるのですが、やっぱり良い曲ですね。この曲もやはり基本ソロパートで構成されているのですが、1番と2番ではメンバーがそれぞれ歌う部分が異なっています。1番は華希ちゃんから始まり、サビは菜月ちゃんが担当、2番は逆にサビを華希ちゃんが担当しています。各メンバーの声に特徴があるので、パートが入れ替わるだけで1番と2番の印象はがらりと変わります。個性の強いメンバーが揃ったカイジューバイミーだからこその味わいがありますね。曲調も耳になじみやすく、アルバムの白盤、青盤、赤盤どれにも入っていますので、カイジューバイミーってまだ知らないけど、どういうグループなんだろうと思う方にはこの曲から入っても良いのではないかなと思います。

 

そして最後の「スローモーション」、前回のリリースイベントのレポートでも書きましたが、やはりこの曲は良いですね。繰り返しになりますが、この曲は、時は止めれようが無いものの、せめてゆっくり流れて欲しいと願う内容となっています。今回は特にリリースイベントファイナルということで、そのシチュエーションにぴったりな曲だったのではないかなと思います。そもそも大好きな曲なのですが、ファイナルの最後はこの曲で締めて貰えると最高だなと思っていたところ、この「スローモーション」のイントロが流れた時はとても嬉しかったですね。この「スローモーション」も各メンバーの声が上手くはまっているのですが、私はやはり菜月ちゃんの声が良いなと思いますね。この内容にぴたりとあった切なさを含んだ声に心をぎゅっとつかまれるような感覚を覚えます。曲によって様々な面を見せる彼女の声ですが、次回リリースされるミニアルバムではまたどんな一面を見せてくれるのか、とても楽しみです。

○まとめ

色々と書いてきたのですが、今回もう一つ思ったのは、お客さん側からのクラップが上手く絡み出してきたという点です。コロナ禍もあってコールが禁止ですし、これまでカイジューバイミー側から振り付け講座等々こうやってみんなで楽しんでいこう的なアプローチは無かったのですが、今回は要所要所でクラップが入り、現場の雰囲気がとても良い感じになってきたように思いました。お客さんの数は正直まだ多くはないですが、その人数に対してクラップの音は大きかったように思います。今後もより良くなっていくのではないでしょうか。リリースイベントは一旦終了してしまいますが、次回ミニアルバムリリースまでの間にもワンマンライブ、対バンライブ等ありますので、ぜひ一度どこかで見て頂ければと思います。おすすめです。