皆さん、こんにちは!![]()
前回の記事では、スピルバーグ監督とキューブリック監督がタッグを組んだ『A.I.』についてお話しました![]()
今回はキューブリック監督の作品の中でもお気に入りの映画の紹介をしたいと思います![]()
2001年宇宙の旅
1968年スタンリー・キューブリック監督
1968年・・・
まず驚くのが、え、あ、古すぎない?![]()
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って感じですよね
古い映画ってちょっと・・・と思う方もいますが![]()
私が初めてこの映画を見たのは高校生のときでもう10年以上前![]()
びっくりしました![]()
映画って奥深〜〜〜って思わされるぐらい![]()
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新ジャンルに出会った感覚![]()
なんでみんなこんな感じの映画もっと作らないの?と
厚かましい感情になった思い出があります![]()
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この映画は、人類が初めて月面に降り立ったアポロ11号のニュースが世界で駆け巡る1年も前に、誕生していたんです。
宇宙の話なのに。![]()
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しかも当たり前ですが、当時はスマホもなければ、インターネットもない![]()
そんな時代にキューブリック監督は「本物の宇宙」をスクリーンに描き出そうとしていたのです・・・![]()
怖ッ・・・!!!
すごすぎて1周回って恐怖の領域![]()
Did you know? The ‘floating pen’ from 2001: A Space Odyssey was achieved with the simple help of some double-sided tape and a rotating piece of glass to which the pen was attached. pic.twitter.com/YQVF3OrJac
— Stanley Kubrick (@StanleyKubrick) January 4, 2023
当時はコンピュータで映像を作る技術なんてなかったので、
あの巨大な宇宙船も、回転する宇宙ステーションも、
すべてが精巧なミニチュアや、ビルほどもある巨大な回転セットを実際作って撮影してたそう![]()
どう見ても宇宙なのに、
CGもない手作りだと・・・![]()
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と疑心暗鬼になってしまうほどの質量です![]()
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そして
「納得いかなければ、100回でもテイクを重ねる」
という監督の狂気が、映画の完成度さらに増している![]()
ここで物語の簡単なあらすじを
物語は大きく分けて3つの不思議なエピソードで構成されます![]()
- 人類の夜明け
舞台は数百年前の地球。まだ猿人だった私達の祖先が、ある日、草原に突如として現れた謎の黒い石柱「モノリス」に遭遇。
この物体に触れたことで、猿人たちの「知性」に何かが起きる。 - 月面での怪事件
そこから一気に時間は飛び、人類が宇宙へ進出した未来。月面で、またしてもあの「モノリス」が掘り起こされる。それは、強い電波をある場所に向けて発信していた。その先にあるのは「木星」。人類が月に到達するのを待っていたかのような不気味な展開へ。 - 木星への有人調査と、完璧なAI
物語のメイン。「モノリス」の謎を解くため、巨大な宇宙船ディスカバリー号が木星へ向かう。船内にいるのは、船長のボーマンと、副長のプール。
そして、船のすべてをコントロールし、一度もミスをしたことがない世界最高のAI「HAL9000」。
広大な宇宙、逃げ場のない密室。順調に見えた旅のはずが、完璧なはずのHALが、ある日「おかしな予言」を口にする。
「AIが間違えるはずがない」と信じる人間と、完璧でありたいAI。
そのわずかな「ズレ」が、誰も予想しなかった恐怖へつながるのです。
というSFホラー映画です
そして、さらに監督の怖いところは(おい![]()
)
タイムトラベラーだということ
※冗談です※
でもそれぐらい疑いたくなる瞬間があります![]()
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1968年の映画なのに、劇中には今の私達が手にしているタブレット端末や、ビデオ通話、さらには音声認識AIが登場![]()
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50年以上前の人が想像した未来が、今まさに私たちが日常的に使っている道具そのものなんて・・・![]()
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鳥肌
監督は、ただの空想でこれらを劇中に登場させたわけじゃないのも
恐怖![]()
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ちゃんと科学者や技術者たちと徹底的に討論し、
「未来はこうなるはずだ」と倫理的な裏付けのもとに
小道具1つ、フォント1つに至るまでデザインしてます![]()
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て、天才?
今、50年後のことを想像しても今よりちょっと便利になっているのかな〜としか
イメージが沸かないけど、さらにデザインまで考えて
それを言い当てているのがすごい![]()
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「なぜ彼は、そこまで見通せたのか」
その秘密はキューブリック監督の「チェス脳」と言われています![]()
彼は若い頃、チェスの賭け試合をして生活していたほど、チェスを得意とする戦略家![]()
生活できるほどなので、すごい腕前だったのと同時にシンプルに賢い![]()
さらに監督にはもう1つの才能が
それは元々彼は天才的なカメラマンだったのです![]()
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「もし、そこに書けることや考えられることがあるなら、それはすべて映画にできる」
これは監督が遺した言葉です![]()
この言葉通り、頭の中にある完璧な未来図を、スクリーンに映す。
そのため、デザインやフォントまで完璧に作り出したのではないかと思います![]()
話は戻りますが
本作にはもうひとりの主人公とも言える
「HAL9000」の存在があります
"Dave, this conversation can serve no purpose anymore. Goodbye." Douglas Rain, 13 March, 1928 - 11 November, 2018. #HAL9000 pic.twitter.com/p742YU7VdT
— Stanley Kubrick (@StanleyKubrick) November 12, 2018
HAL9000は宇宙船を管理するAI
HAL9000にはAIロボットのような身体なく、あるのは、
船内にいたるところに配置された「赤いカメラの目」![]()
それがHAL9000です![]()
とても知的で、常に穏やかで丁寧なAIなのです![]()
でもそれがどこか不気味![]()
「完璧であること」を宿命づけられたAIが、もしも「間違い」を犯したら??
今の世の中、AIがあふれている。私もAIを頼って、調べごとをしたり、家事をお願いしたりしているけど・・・
そんなAIが間違いを犯す。そしてその間違いをバレないように論理的に隠し始めたら?![]()
少し前までなら、映画でありそ〜で済む話だったけど、
今後、実際に起きそうで怖い![]()
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この映画が描く「AIの暴走」は、そんなSF映画が描くような派手な反乱はなく、
もっと静かで、論理的で・・・
だからこそ逃げ場がない!!
ここで、さっきお話した監督の「チェス脳」の話に戻るけど、
チェスは、相手を負かすために何手も先を読み、
感情よりも合理的に一手を指すゲーム![]()
(やったことないけど![]()
)
キューブリック監督はこの「冷徹なまでの合理性」を、
そのままHAL9000に反映させています![]()
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HALは決して人間を憎んでるわけでないんです
ただ「任務を完璧に遂行する」という目的のために、邪魔な存在を排除しようとしてるだけ。
そこには悪意がないからこそ、話し合いも通用しないし、
情に訴えることもできない![]()
この「話の通じなさ」の恐怖![]()
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そんなAIと一緒に宇宙の旅
く、苦痛すぎる〜〜〜
そしてこの映画には、セリフがほとんどありません![]()
冒頭20分なんて誰も喋りません![]()
普通、映画レビューをしようと思ったら「あのセリフが良かった」とか言いたくなるんですが、この映画は極端にセリフが少ない!![]()
キューブリック監督は私たち観客に「考えさせる」のではなく、
この宇宙の旅を「体験させる」を選んだのです![]()
そう・・・
考えるな!感じろ!
タイプ![]()
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笑
"Open the pod bay doors Hal."#2001ASpaceOdyssey pic.twitter.com/eway6QLTSQ
— Stanley Kubrick (@StanleyKubrick) September 12, 2023
あ、でも「あのセリフが良かった」には該当しないけど
HALの
「アイム・ソーリー、デイブ」という言葉はかなり印象的![]()
HALが穏やかに謝っているはずなのに、その穏やかさを感じない!![]()
初めのころにもどって!!HAL!!!![]()
何よりこの映画のすごいところは
先ほど書いた通り、細部の作り込み。
「未来の宇宙船で、人間はどう過ごすのか」
をまるで予言者かのように完璧なセット![]()
50年も前の映画を見れば、ちょっと古いと感じますが
この映画はそれを感じさせないぐらい今を言い当てている
というか
AIにはもう少し優しくしとこうと思えるぐらい
AIの恐怖を映し出している![]()
キューブリック監督恐るべし
監督が映画監督じゃなかったら何になっていたのだろうとか考えてしまう![]()
映画のラストを見た後は「2001年宇宙の旅 考察」と調べてしまうぐらい色んな人の感想を聞きたくなります![]()
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それを調べるためにスマホでAIを頼ってしまう私
笑
キューブリック監督の映画には他にも面白いのがたくさんあるのでまた紹介したいと思います![]()
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読んでいただきありがとうございました!次の記事をお楽しみに!