それは女の武器
ある日、アルバムを見ていたミミコが
と文句ブーブー言ってきた
そうだねぇ、お兄ちゃんが生まれたときにアンタはいなかったけど
アンタが生まれたときはお兄ちゃんいたからねぇ、
早いもの勝ちなんだよねきっと・・・
そういえば、なにかとミミコのほうが留守番率が高かった
たまに夫がコタローだけ連れて出かけようとすると
ミミコは野生のカンでそれを察知する
大騒ぎで自分も連れて行けと叫ぶけれど、
ミミコだけ風邪気味とか、たまにはコタローにもサービスしたいとか、
いろんなことがあってミミコの思う通りには連れて行ってもらえないことが多かった
置き去りにされたミミコは
文字通り「号泣」、玄関で泣き崩れる
立ち直りもメチャ早いので
泣き声に見送られて後味悪く家を出たふたりは
ただただ、お気の毒である
ところで、7歳になったミミコはこんなことを言い出した
ウソ泣きの術、完璧に習得
自由自在に涙が出せるってか
でもミミコ、それは最後の手段だ
ここぞというときの必殺技だから、カンタンに使っちゃダメなんだからね・・・










