母のがんのこと(その3) | 21世紀をどんぶらこ~落書き絵日記~

母のがんのこと(その3)

母のがんの記録を、今日は書こうと思います。




母の不調の原因が腹水だということがわかってから、
検査のために入院した地元総合病院であらゆる検査をしました。
腸の検査、胃の検査。もちろん血液検査も。

お腹に何か、しこりがあるという自覚症状があったので、消化器科の先生が担当してくれました。
先生は


「・・・・腸の検査でも胃の検査でも、CTでも何もがんらしきものはありません。ただ・・・CA125という腫瘍マーカーの値が異常に高いんです。これは婦人科系のがんのマーカーです。ですが、乳がんの兆候はみられないようです。ですが腹水は癌性のものだということがわかりました。でも・・・なにもみつからないんですよね」


というお話でした。
そして、この総合病院に婦人科がないので、婦人科のある市民病院へ行って検査をしてほしいといわれました。


「癌性の腹水」「腫瘍マーカーが高値」


これだけで、本人や私たちはパニックでした。特に私は、去年義母を亡くしていることもあり悪いほうの予測ばかりが頭をかけめぐっていました。

母もそうだったに違いなく、すぐに紹介状をもらって市民病院へ行きました。診察はしてもらえましたが、MRIの検査はすぐにはしてもらえず、10日ほど待たされました。

市民病院の婦人科の先生・・・


ここである問題がおきました。

この先生は、偉い先生なのですがどうも母とは相性が悪かったようです。
CTでもMRIでも、もちろん様々な検査を行っても何が原因で癌性の腹水がたまっているのかがハッキリしない。だけど癌性の腹水がある異常どこかに何かのガンがある。この理由は


「非常に特異な体質」

であると母の体質が稀であるといい、


「お腹あけてとっちゃうしかないね」


と言ったそうです。
母が「え」というと、どうせもう使わないものだし、という説明で外科へ行くよう言われたのでした。


この先生がいい先生かよくない先生なのかはわかりません。だけど、何のガンかわからないままとっちゃおうということが理解できませんでしたし、正体もわからないのにとりあえずお腹をあけちゃおうという気持ちにはどうしてもなれませんでした。


セカンドオピニオンという言葉もある。ということで、少々悩んだ末、安心感を持たないままに手術をするのは避けたいという希望で私たちは違う病院を探すことになりました。でも一刻も早くなんとかしなくてはならないことが素人の私たちにもわかるほど、その頃の母は衰弱していました。


続く・・・