鉄道チョロQ考察52・「JR常磐線メドレー♪(JR東日本)」 | 酔扇鉄道

鉄道チョロQ考察52・「JR常磐線メドレー♪(JR東日本)」

常磐線石岡駅

(常磐線石岡駅に入る415系上野行き)


先日取り上げた「スーパーおおぞら」の走行区間・札幌~釧路間は、東京~仙台間とほぼ同じぐらいの距離である。

東京~仙台間と言えば、それはほぼJR常磐線の区間と一致する。常磐線なら先日の2泊3日の旅(3/30~4/1)で乗車してきた。折角だから今日は私が常磐線で実際に乗車した車輌を中心に話を進めていこう。

 

まず簡単にJR常磐線の概要から。常磐線は日暮里(東京都荒川区)~岩沼(宮城県岩沼市)の区間のことだが、列車運行上では上野~仙台間となる。東京・千葉・茨城・福島・宮城の1都4県にまたがり、首都圏と東北地方を結ぶ路線としては、東北本線と並ぶ主要路線である。

 

 

常磐線415系(415系)

このうち私が実際に乗車したのは、上野~大甕(おおみか:茨城県日立市)間。主目的は今は無き日立電鉄に乗車するため。利用した車輌は、ほとんどが415系であった。首都圏に乗り入れる普通車輌の中では古株。白を基調に横向きに一本の青いラインが入っている。外観からして国鉄時代のものである。

 

常磐線403系(403系)

常磐線で最初に乗車したのは、415系・快速いわき行きで、水戸で下車した(1泊目の宿を水戸にとっていた)。水戸駅の反対側ホームには、同じように白い車体で緑帯の車輌が水戸止まりで入ってきていたように思う。どうやら仙台方面からやって来るらしい。また、常磐線では415系の先輩格にあたる、桃色の403系が今も現役とのことであったが、私が乗車した時間帯に見かけることはなかった。

 

2日目の宿泊先は東京(入谷)だったので、私は大甕から上野へ向けて引き返したが、鹿島臨海鉄道のチョロQを買うために水戸で、茨城交通湊鉄道線乗車のため勝田で、鹿島鉄道のチョロQを買うために(本当は鹿島鉄道にも乗車したかったが)石岡で、そして関東鉄道竜ヶ崎線乗車のため佐貫(さぬき)でそれぞれ途中下車した。この間もJRの車輌はずっと415系。沿線沿いは概ね田園地帯で、特に水戸周辺の地域では梅の木が多く見受けられたことが印象深い。やはり偕楽園の存在が大きいのだろうか?

 

415系は交直流両用車輌。そもそもJRの電化路線には、直流区間と交流区間があり、415系はそのどちらでも走れる車輌である。

 

電車における直流と交流に関する説明は省略するが、常磐線では、日暮里~取手間は直流区間、藤代以北は交流区間となっている。従って取手~藤代間の途中で切り替わり、その地点では電流が流れていない区間(デッドセクション、死電区間などと呼ぶ)がある。この区間では電車は惰性で走ることになり、そのため車内の照明が消えることになる。

 

常磐線E501系(E501系)

従って、直流専用の電車は取手止まりで上野へ折り返すことになる。例えば最新車輌のE501系がそうだ。常磐線に置いては、電流以外の観点から考えても、取手~藤代間が大きな境目になる。日頃乗車している人にとっては見慣れた光景だと思うが、取手から南はいかにも首都圏と言った面持ちの街並みが続く。

 

常磐快速103系(103系常磐快速)

取手で快速上野行きに乗り換える。しかも今やすっかり貴重な存在となったエメラルドグリーンの103系常磐快速だ。

 

近畿圏での103系快速は阪和線や関西本線(大和路線)で今でも見られる。しかし私が普段通勤で利用する東海道本線(JR京都線)では、そもそも103系自体が既に運用からはずれている。なので、103系が快速で走ると言うだけでも興味深い。103系常磐快速は、かなり大きな音を立て、結構揺れながら上野へと向かう。「爆走」という表現がぴったりだと思う(笑)。ああ、無理して走っているな、と言う感じがする。もう間もなくこの車輌も常磐線から姿を消すのだろう、ガタ揺れと爆音を味わいながら乗車した。

 

千代田線6000系(千代田線6000系)

この爆走エメラルドグリーンの車窓からは、途中何度も常磐線に乗り入れている地下鉄千代田線6000系車輌を見かけた。より性能の良さそうな車輌を、旧型車がどんどん追い抜かすというのもまた痛快なり。

 

103系1000番台(103系1000番台)

と言うことは、現在は、もう103系1000番台の千代田線乗り入れ車輌は使われていないのだろうか?等と考えているうちに列車は日暮里へと近づいていく。常磐線の旅ももう終盤だ。


水郷に
みとれるうちに
取手駅
日暮れの頃に
上野へと着く

 


酔扇

 


登場したのは、いずれも「浴玩」シリーズのチョロQ達。低価格だが良くできている。チョロQコレクターでなくとも、鉄道が好きな人なら十分楽しめる出来映えである。今日は、いつもよりちょっとだけ趣向を変えて「チョロQメドレー」になったが、たまにはこんなんもええんちゃうかな、と言うことで(笑)。