こんばんは。

 

桜灯塾教務の澤田です。

(対象:医学部推薦を目指す中高生、保護者様)

 

近年、長らく続く不況の影響で医学部の人気は上がり続け、今や簡単に合格できる医学部は私立であってもないといわれています。

 

さらに、そんな医学部の中でも都市部の医学部は特に人気で、関西4私大は毎年多くの受験生がしのぎを削る激戦の大学群です。

 

それでもどうにかして関西の医学部にいきたいというあなたに最新の傾向を踏まえつつ関西4私大の入学試験でも、合格しやすい入試制度をご紹介いたします。

 

それは兵庫医科大学の推薦入試特に現役生だけが受けられる学校推薦型選抜(一般公募制)です。

 

こちらは現役生の方には、是非受けていただきたい試験になります。


 

私が昨年指導した生徒は関西4私大すべてに合格してくれまして、その指導経験と実際の合格者へのヒアリングをまとめると、兵庫医科大学の推薦入試をお薦めする理由は3つあります。

*先日兵庫医科大学に推薦で合格した学生さん6名に大学近くまで行って直接話を聞いてきました(甲子園駅のコメダ珈琲に集まってくださった兵庫医大の学生さんたちありがとうございました)。


1.試験問題が難しくない

一般選抜で医学部に合格にしにくい原因の一つに、試験問題が難しいことが挙げられます。

 

私立医学部の一般選抜の問題では、普通の受験生ではなかなか解くことが難しいような問題が出題されます。

 

ですが兵庫医科大学の推薦入試では、一般選抜と比べると、かなり平易な問題が出題されます

 

ですので、一般選抜で出題される難問を解くことが難しい状況だとしても、推薦入試の問題ならば、対策次第で解くことができるようになると断言できます。

 

それに伴って、推薦入試のための対策一般選抜と比べるとかなり短い時間で終わります

 


もしかすると、このブログの読者の方や受験生の中には、推薦入試が一般選抜に比べて約2ヶ月早く行われるので、対策が間に合わないとお考えの方がおられるかもしれません。

 

推薦入試の対策を11月19日までに終わらせるのと、

一般選抜の対策を1月24日までに終わらせるのでは、

 

同程度の難しさか、第三者の指導によっては推薦入試の対策を早く終わらせることが可能です。

 

2.合格最低点が高くない

試験問題が難しくない大学は、合格最低点が高くなりがちです。ですが、兵庫医科大学の推薦入試では合格最低点がそれほど高くありません。

 

入試制度によって、満点が変わって来ますので、得点率で示しますと、以下のようになります。


これを見ると推薦入試の最低合格得点率は、一般選抜のものと比べて高いどころか、低くさえあります。

 

【正規合格者の最低合格得点率(少数第一位を四捨五入)】
 

 (推薦入試)

 学校推薦型選抜(一般公募制): 59%
 学校推薦型選抜(地域指定制): 63%
 総合型選抜(一般枠)    : 64%
 総合型選抜(卒業生子女枠) : 58%

 

 (一般選抜)

 一般選抜A 4科目型      : 66%

 一般選抜B 高大接続型    : 65%

 

3.倍率が低い

これだけ有利な推薦入試なのですが、まだ注目度は高くないようで、倍率がそこまで高くありません。
 
しかも、2024年度の学校推薦型選抜(一般公募制)の募集人数は、昨年の約13名から約15名に増えております。
 

【倍率】

 

 (推薦入試)

 学校推薦型選抜(一般公募制): 2.5倍
 学校推薦型選抜(地域指定制): 6.2倍
 総合型選抜(一般枠)    : 13.7倍
 総合型選抜(卒業生子女枠) : 7.0倍

 

 (一般選抜)

 一般選抜A 4科目型      : 8.8倍

 一般選抜B 高大接続型    : 16.2倍

 
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以上3つの理由から、桜灯塾では兵庫医科大学の推薦入試が狙い目の試験であると考えております。
 
では次に、兵庫医科大学の推薦入試を受けようと決めたら、どういった対策をとるべきでしょうか。
 

未公開情報を知る

兵庫医科大学は推薦入試の問題を公開していません。
 
ですが、桜灯塾には医学部生講師が30名ほど在籍していて、彼らのネットワークによって推薦入試で入学した多数の医学生への聞き取り調査ができます。これらで得たヒアリングを元に、入試問題の形式や難易度や出題範囲などを把握しています。
 
私どもにご相談いただければ多数の推薦合格者から得られた生の情報を余す事なくお伝えできます。実際の合格者から得られた生の情報の多さは大手塾には負けない自信があります。
 

学習計画の策定

次に、未公開情報を元にゴールから逆算して学習計画を立てます。
 
試験までにやる範囲とやらない範囲を決めたり、
やる範囲をどうやって完成させるか、
小論文や面接の対策にどの程度力を入れるか、
 
独学で行くのか、集団指導で行くのか、個別指導を受けるのか、といったことを決めてしまうことが大切です。
 
どの試験もそうという訳ではないのですが、兵庫医科大学の推薦入試は、情報に基づいた戦略を立てるかどうかで、必要な対策の量が大きく変わる試験です。
 
学校推薦型選抜は現役生にしかないチャンス、高校3年生は迷っている時間がありません。
どういう受験者層が受けにくるのか、ということを知って十分な対策をしていただきたいです。
 
是非、皆様にはこの推薦入試というチャンスを掴み取って頂きたいと思います!!
 
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今回の記事は以上となりますが、最後に試験概要を貼っておきます。
より詳しい内容や昨年までの入試結果(最低合格点や倍率など)は、大学のホームページを御覧ください。
 

試験概要

入試区分と募集人数

総合型選抜

 一般枠 

 約5名 

 卒業生子女枠 

 3名以内 

 学校推薦型選抜 

 一般公募制※ 

 約15名 

 地域指定制 

 5名以内 

※関西学院高等部からの学校推薦型選抜(特別選抜)3名以内を含む

 

出願期間と試験日

総合型選抜

出願期間

 2023年10月16日(月) ~ 10月31日(火)消印有効 

第1次試験

 2023年11月19日(日)

 第1次試験合格発表 

 2023年12月1日(金)10:00

第2次試験

 2023年12月3日(日)

 第2次試験合格発表 

 2023年12月8日(金)10:00

 

学校推薦型選抜

 出願期間 

 2023年11月1日(水) ~ 2023年11月9日(木)消印有効 

 試験日 

 2023年11月19日(日) 

 合格発表 

 2023年12月1日(金)10:00 

 

出願資格

総合型選抜

対象

1浪まで

評定平均

なし

その他

【一般枠】

・医療従事者(本学で取得できる資格を有する者。ただし出願者の2親等以内の親族を除く)が推薦する者

 

【卒業生子女枠】

・両親および祖父母のうちいずれかが兵庫医科大学医学部の卒業生である者

・本学を卒業後、兵庫医科大学病院または兵庫医科大学ささやま医療センターもしくは、本学が指定する臨床研修指定病院において臨床研修(5年間)を行うことを確約できる者

 

学校推薦型選抜(一般公募制)

対象

現役生のみ

評定平均

4.0以上

 

学校推薦型選抜(地域指定制)

対象

1浪まで

評定平均

現役生:4.0以上

1浪生:4.2以上

その他

兵庫県内に保護者(父母。ただし、父母がいない場合は祖父母等)が1年以上在住していることが、住民票により確認できる者、又は兵庫県内の高等学校等を卒業見込みの者又は卒業した者で将来、当該地域における地域医療に貢献しようとする強い意志を持つ者

 

出題内容

総合型選抜

第1次試験

基礎適性検査(英語)

 60分 

 100点 

基礎適性検査(理科)

 物理・化学・生物から2科目選択 

 80分 

 150点(各75点) 

小論文

 60分 

 50点 

調査書・志望理由書

 ― 

 50点 

第2次試験

 プレゼンテーション試験※ 

 準備:15分 

 発表:5分 

 50点 

個人面接

 10分 

 50点 

※数理的課題に対するプレゼンテーションを課すことにより科学的・論理的思考力を測る

学校推薦型選抜

基礎適性検査(英語)

 60分 

 100点 

基礎適性検査(数学)

 60分 

 100点 

基礎適性検査(理科)

 物理・化学・生物から2科目選択 

 80分 

 150点(各75点) 

小論文

 60分 

 50点 

個人面接

 ― 

 30点 

調査書

 ― 

※得点が著しく低い科目等がある場合は不合格となる事があります

 

 

 

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