敗戦国ドイツ


ドイツでは
みずから命断つ人が急増。
ソ連軍の進攻でパニックに陥った住民が集団自殺を図る。

ナチスドイツの支配下にあった国々では
立場が逆転。
ドイツ系の住民や兵士は激しい報復を受けた。


チェコスロバキア(プラハ)
ドイツ系の住民には
ユダヤ人に付けていたダビデの星のように、白い腕章を巻いたり、鉤十字を目立つ所に付けるよう義務付けられた。




ドイツ系住民の一斉追放
(ユダヤ人が絶滅収容所に移送される映像かと錯覚する)


ドイツ市民には敗戦やヒトラーの死を嘆くヒマなどない。(ヒトラー責任逃れの自殺は伏せて戦死と伝えられた)

深刻な食料不足、盗み、食料をあさる。
その日その日を生き延びるのに必死。



産院のカルテ
1946年にドイツで産まれた子の父親がロシア人、アメリカ人、イギリス人、フランス人。
多くの女性が被害にあっていたことがわかる。(占領軍の中でもソ連兵は酷かったようだ これは満州でも…)



プラハ 
ボジスラフカ地区で市民が隠し撮りしたフィルム
40人以上のドイツ人住民の集団が路上に並ばされ銃殺される様子が記録されていた。


多くの人が見知らぬ人の財産を奪い、その暴力は それまで自分たちを殺した人々のレベルまで達していた




アメリカ軍のカラーフィルム映像
ドイツ兵捕虜たち

建物はなく野晒し、自分で穴を掘って野宿。劣悪な衛生状態。みな生死の境を彷徨った。
ジュネーブ条約など通用しない。




イギリス軍
ヤブベーケ収容所(ベルギー)

後の西ドイツ首相となるヘルムート・シュミットが捕らえられていた。

ここで教育学者ハンス・ボーネンカンプ
と出会い民主主義に目覚め、精神の自由が拓かれていく経験をし、政治家を志すことになる。(96歳で亡くなるまで国際協調と民主主義を訴え続けた)


連合軍の運営するユダヤ人難民キャンプ。
物資が潤沢。
闇市でユダヤ人から物を買うドイツ人。


ドイツ人の中には家系図を捏造しユダヤ人になりすまそうとする人までいたという。



ベルリン
分割管理される
自由に行き来できない。
そんな時、
消滅危機のベルリンフィルを再興させた指揮者(レオ・ボルヒャルト)に悲劇が……
イギリス軍大佐からに食事に招待された帰り、アメリカ占領軍の検問所で誤射され死亡。(イギリス人運転手が一時停止しなかったためソ連軍の車と誤認された)



ドイツの占領政策
それぞれの占領国に委ねられた
アメリカ、イギリス→自国の経費負担軽くするためにドイツの経済復興最優先

ソ連→物資による巨額の賠償求めた
機械、兵器根こそぎソ連に送った

フランス→ドイツを弱体化させるため権利の分散化主張
(ドイツの問題対処する能力、知識があるのは我々だ!)

足並み揃わず
後の東西冷戦を生む火種となる


戦災孤児大量発生
(里親や収容施設に引き取られた)
彼らを社会がどう受け入れるべきか…
現在の移民受け入れ寛容な国ドイツの素地となっていく



自由は
テロや憎しみより強く
人道性は
非人道性よりも強い
  ヘルムート・シュミット
 

現在
ウクライナからの難民受け入れ
ポーランドに次いで2位の受け入れ国。
ウクライナだけでなく亡命希望者を受け入れいる。



「いまこそ恩返しをする絶好の機会
私にはかつてのヒトラーの姿がプーチンと重なるのです」





日本の出入国管理法改正案ってどうなのよ?



「映像の世紀バタフライエフェクト」
いい番組なんですが、悲しい歴史の繰り返しでズ〜ンと気持ち下がりますなぁ〜。