ブロニスラフ・フーベルマン

(Bronisław Huberman、1882年12月19日 - 1947年6月15(16)日)
ポーランド出身のヴァイオリニスト。フーベルマンのヴァイオリン

演奏は当時の並み居るヴァイオリニストの中でも特に個性的

なもので、カール・フレッシュらの正統派ヴァイオリニストから

異端視されてきたが、その強烈な個性をもって訴えかける

音楽は、特に東欧とドイツ圏において絶大な人気を博した。

 

彼のテクニックはすっきりとした香りのある音色を基調とし、飛び

跳ねるような固めのスピッカート、大きく幅をとりゆっくりとした

ヴィブラート、艶かしいポルタメント、フラウタンドなどを駆使

して、その音楽の表情は自在に千変万化した。

 

フーベルマンはヤッシャ・ハイフェッツに比肩するほどのヴィル

トゥオーゾであり、パガニーニ、チャイコフスキー、ラロ、

ヴィエニャフスキ、サラサーテなどの技巧曲を得意にした

は言うまでもないが、同時にバッハ、ベートーヴェン、ブラーム

などの深い精神性を必要とする音楽も他の追随を許さなかった。

それは弟子であるヘンリク・シェリングに引き継がれている

といえる。

○使用楽器
- 1712年製ストラディヴァリウス「Schreiber」(1900)
- 1713年製ストラディヴァリウス「Gibson; ex-Huberman:

ギブソン・フーベルマン」(????-1936) 盗難により紛失。
- 1733年製ストラディヴァリウス「Huberman; Kreisler」

(1936-1947)
- 1738年製グァルネリ・デル・ジェス「Maggio, Huberman」

(1940-1947)
- 1734年製グァルネリ・デル・ジェ
ス「ex-Huberman」?