(ごとう みどり、1971年10月25日 )は、アメリカ

合衆国拠点に活躍する日本ヴァイオリニスト国連ピース

・メッセンジャー相愛大学客員教授。母は五嶋節、弟はヴァイオ

リニストの五嶋龍

 

1980年、8歳の時、演奏を録音したカセットテープジュリアード

音楽院ドロシー・ディレイ教授に送り、入学オーディション

招かれた。周囲の反対を押し切り、1982年、母に連れ

られて渡米、ジュリアード音楽院において高名なディレイ教授の

下でヴァイオリンを学ぶ(入学オーディションではバッハ

シャコンヌ」を通しで演奏して審査員を驚かせた)。

 

同年12月31日、11歳で、ズービン・メータ指揮のニューヨーク

・フィルハーモニックパガニーニの「ヴァイオリン協奏曲第1番

第1楽章で「サプライゲスト」として協演して米国デビュー。

 

日本でもニュースになり、「天才少女デビュー」という

見出しで報道された。

 

“タングルウッドの奇跡”

1986年、いまや語り草となった事件はボストン交響楽団

共演したタングルウッド音楽祭で起きた。

レナード・バーンスタインの指揮で、「セレナード」第5楽章を

演奏中にヴァイオリンのE線が2度も切れるというアクシ

デントに見舞われた。当時みどりは3/4サイズのヴァイオリンを

使用していたが、このトラブルによりコンサートマスターの4/4

サイズのストラディヴァリウスに持ち替えて演奏を続けるも、

再びE線が切れてしまう。2度目は副コンサートマスターの

ガダニーニを借りて、演奏を完遂した。

 

これにはバーンスタインも彼女の前にかしずき、驚嘆と尊敬の

意を表した。翌日のニューヨーク・タまた、この時の様子は、

「タングルウッドの奇跡」として、アメリカ小学校教科書

にも掲載された。