村田 夏帆(むらた なつほ、2007年〈平成19年〉5月24日 - )は、
7歳から日本国内外の複数のコンクールで優勝・入賞し、
11歳からは日本国内外のオーケストラとの共演や音楽祭に出演、
「天才」「世界的ヴァイオリニストの金の卵」と称される。
2024年時点で東京音楽大学付属高等学校器楽専攻(ヴァイオリン)
2年に特別特待奨学生として在学。
経歴
日本国茨城県水戸市生まれ。神尾真由子のドキュメンタリー番組の
視聴をきっかけに、3歳半から地元茨城で川又くみこのてほどきで
ヴァイオリンを始める。7歳から原田幸一郎に師事。
2014年、「第24回日本クラシック音楽コンクール」ヴァイオリン
部門小学校低学年の部第3位(1位2位なし)。
2016年、「第1回白寿こどもヴァイオリンコンクール」小学生の部
カテゴリー2(小学校3、4年生部門)第1位。
2017年、「第71回全日本学生音楽コンクール」東京大会、同全国
大会小学生の部第1位、併せて兎束賞、東儀賞を受賞。
2018年、サン・ヴィート・アル・タリアメント(イタリア)で
開催された「イル・ピッコロ・ヴィオリーノ・マジコ国際コンクール」第1位、最年少出場賞、聴衆賞受賞、GEWA賞、Artonus賞を受賞。
同年11歳で東京交響楽団と共演、ソリストとしてデビューする。
・フレンズ」のオープニングセレモニーで、ウラディーミル
ヴィニャエフスキ:スケルツォ・タランテラを演奏。
同年、モスクワで開催された「若い音楽家のためのシェルクンチク
(くるみ割り人形)国際コンクール」弦楽器部門第1位
「金のシェルクンチク賞」受賞、同コンクールの審査員である
指導を受ける。
2019年からは神尾真由子に師事する。
同年4月カーネギー・ホールで開催された「AADGT(American Association for the Development of the Gifted and Talented)
25周年記念コンサート」に出演。
5月、モントリオール(カナダ)で開催された「CMIM(モントリ
オール国際音楽コンクール)2019 ミニ・ヴィオリーニ
(ヴァイオリン)」リサイタル/コンサートに出演、
12月、「第20回 シェルクンチク国際コンクール・開会式」
(モスクワ)でアントン・シャブロフ(Антон Шабуров)指揮
:ヴァイオリン協奏曲・第3楽章を演奏。
2020年、「シェルクンチク国際コンクール受賞者によるガラ
・コンサート」(サンクトペテルブルク)でアレクサンドル
交響楽団と共演、モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番を演奏。
2022年には「アルゲリッチ&フレンズ」公演に抜擢され、
マルタ・アルゲリッチと同じ舞台に立つ。
同年、シオン (スイス)で開催された「ティボール・ジュニア国際
ヴァイオリンコンクール」最年少出場で第1位、ローマの
シンクロニア音楽協会特別賞受賞。
8月、「第20回クロスター・シェーンタール国際ヴァイオリン
コンクール」(ドイツ)第1位、及び 全部門の最高演奏者に
贈られる ラインホルト・ウルト(Reinhold Würth)賞、
Munteanu賞、GEWA賞受賞。
使用楽器
株式会社日本ヴァイオリンから特別貸与されたフェルディナンド
評価
ピエール・アモイヤル
モントリオール、ミニ・ヴィオリーニ2019・コンサートでの
審査員ピエール・アモイヤルの講評。
そして一番に言いたいのは、私は今日初めてあなたの演奏を聞きましたが、 もし20年後に再びあなたの"音"を聴いたとしても、私はすぐにあなただとわかるでしょう。
それは最も素晴らしい"しるし"(特徴)なのです。
現代は、ハイフェッツ先生やオイストラフ先生、ミルシテイン先生のような過去の巨匠たちとは対照的に、誰もが標準的な演奏法を求めているように思えます。
しかし、あなたのヴァイオリンの"声"は特別だ。
あなたが弦の上に弓を置いた最初の瞬間から、私にはそれが聴こえたのです。
本当におめでとう。
村田夏帆11歳「2018年くるみ割り人形国際コンクール」第2次審査
村田夏帆 ヴィエニャフスキ「スケルツォ・タランテラ」
Natsuho Murata : Saint-Saëns -Introduction & Rondo Capriccioso at 2nd round of 20th Kloster Schöntal
Natsuho Murata played Vivaldi: Winter in the 1stin round of Tibor Junior concours, August 30th 2022