ベンジャミン・グローヴナー
Benjamin Grosvenor
グローヴナーは貴族のような気楽さでステージを支配する。
そして喜びのため息をつかせる。昔も今も稀な気質である。
『ニューヨーク・タイムズ』紙
音楽作りに注がれている驚くべき技術的才能、みずみずしい想像力、
圧倒的な集中力、これみよがしな誇示の不在、、作品への詩的な
没入をみちびく確かな感性。
『南ドイツ新聞』
イギリス出身で2012年に英国王立音楽院を卒業。その演奏は
熟達した技術と並外れた音楽性の類まれなバランスで支えられ、
ここ数十年間に頭角を現した最も重要なピアニストの一人
とみなされている。
最近ではグラモフォン誌から、録音史上のトップ・ピアニスト
50名の一人に選出された。
イギリスの主要オーケストラはもとより、P.ヤルヴィ、ビシュコフ、
シャイー、ナガノ、ロト、サロネン、ギルバート、スラットキン、
ティルソン=トーマス、エメリャニチェフら著名な指揮者のもと、
ボストン響、シカゴ響、フィラデルフィア管、フランス国立管
などと共演を重ねている。
またBBCプロムスでは過去10年以上にわたり常連で、2023年7月
にはドビュッシー、リスト、ラヴェル作品によるリサイタルを行い、
スペクテイター誌は「芸術的能力の頂点に達し、そこに
留まろうとする天才」と評した。
ほかにもベルリンのコンツェルトハウス、「ショパンと彼のヨーロッパ」音楽祭、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭、カーネギーホールなどで
リサイタルを行っている。
ウィグモアホール、ラジオ・フランスなどでは
アーティスト・イン・レジデンスを務めた。
2023/24年シーズンの協奏曲のハイライトは、デビューとなった
ベルリン響とアイスランド響とのブゾーニのピアノ協奏曲
(作曲家の没後100年記念)。
またケルン・ギュルツェニヒ管、バーミンガム市響、ハレ管、
ワシントン・ナショナル響、ピッツバーグ響とも共演。
ソロ・リサイタルでは、ルツェルン・ピアノ・フェスティバルで
デビューを飾り、ブレット・ディーン作品を世界初演。
また、ケルン・フィルハーモニー、シャンゼリゼ劇場、
ルール・ピアノ音楽祭などでもリサイタルを行った。
録音では2011年にデッカ・クラシックスと契約。
英国の音楽家としては史上最年少、英国のピアニストとしては
約60年ぶりの契約となった。
2020年にリリースされたショパンのピアノ協奏曲のアルバムは
グラモフォン賞とディアパゾン金賞を受賞。
21年にはリスト作品のアルバムがショク賞とセシリア賞を受賞。
23年にリリースされたシューマンとブラームス作品のアルバムは、
グラモフォン誌のエディターズ・チョイスとディアパゾン
金賞に選ばれ、「傑作」(ル・ドゥヴォワール誌)と絶賛された。
Benjamin Grosvenor - Liszt - Tarantella, S.162
BBC Proms 2011: Benjamin Grosvenor plays Brahms
Benjamin Grosvenor plays Bach Partita No.4 BWV 828
Benjamin Grosvenor - Chopin, Liszt, Ravel (tra