ピティナ・ピアノコンペティシン特級で鈴木愛美がグランプリ
審査員は、若林顕、関本昌平、外山啓介ら国内勢のほか、
ローナン・オホラ(イギリス)、ヴォイチェフ・シヴィタワ
(ポーランド)ら海外の著名な指導者を含む計11名が務めた。
鈴木は、ファイナル来場者の投票による聴衆賞でも第1位に輝いた。
一方、オンライン視聴者も、二次予選〜ファイナルを通じて、
26名の出場者の中から応援したいピアニストに投票できる
サポーター賞は、塩﨑基央が第1位となった。
特級最終結果
グランプリ 鈴木愛美(東京音楽大学4年)
銀賞 三井柚乃(昭和音楽大学4年)
銅賞 神原雅治(名古屋音楽大学3年)
入賞 嘉屋翔太(東京音楽大学大学院1年)
聴衆賞
第1位 鈴木愛美
第2位 三井柚乃
第3位 嘉屋翔太
第4位 神原雅治
サポーター賞
塩﨑基央(東京音楽大学3年)
2023年第47回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ
および聴衆賞。 2023年第92回日本音楽コンクールピアノ
部門第1位および岩谷賞(聴衆賞)。
2002年大阪府生まれ。4歳よりピアノを始める。大阪府立夕陽丘
高等学校音楽科を経て、東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家
コース)を首席で卒業。
現在、東京音楽大学大学院修士課程に特別特待奨学生として在学中。
第27回フッペル鳥栖ピアノコンクールフッペル部門第1位。
第32回宝塚ベガ音楽コンクール・ピアノ部門第4位。ピティナ
・ピアノコンペティション全国大会において、第36回C級入選、
第42回F級ベスト17賞受賞。
第17回"万里の長城杯"国際音楽コンクールピアノ部門
中学生の部第1位。
2020年度より毎年 「東京音楽大学ピアノ演奏会~ピアノ演奏家
コース成績優秀者による~」に出演。
浜松国際ピアノアカデミー2023に参加。 2023年8月、第47回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリおよび聴衆賞、あわせて、文部科学大臣賞、スタインウェイ賞受賞。
同年10月、第92回日本音楽コンクールピアノ部門第1位および岩谷賞(聴衆賞)、野村賞、井口賞、河合賞、三宅賞、アルゲリッチ
芸術振興財団賞、INPEX賞受賞。
これまでに、稲垣千賀子、佐藤美秋、石井理恵、仲田みずほ、
橘高昌男、高田匡隆、石井克典の各氏に師事。
日頃、「音を出さずに楽譜をよく読んで、楽譜を手がかりに何を
伝えるのか自分で考え、それを音に出す」ように心がけているという。
好きなピアニストとしては、ラドゥ・ルプーの名を挙げた。
特にシューベルトがお気に入りだそうで、「(彼の演奏を)聴くと、
味わったことのない感覚になる。
奇跡かなと思うくらい美しい」と表現。目指す演奏家像を問われると、そちらも「ラドゥ・ルプー」と回答。
自身も、憧れの存在と同様、音楽に対して深く思索するピアニスト
であることが、ことばの端々からも感じられた。今後は海外の
コンクールにも挑戦してみたいとのことで、今回のグランプリ
受賞を契機に、ますますの活躍が期待される。
ショパン エチュード集より 第5番 「黒鍵」 Op.10-5 鈴木愛美
2023ピティナ特級セミファイナル シューベルト:ピアノ・ソナタ 第18番「幻想」
2023特級二次予選/ブラームス:8つのピアノ小品 第1、2、5、8番,Op.76-1,2,5,8
ハイドン ソナタ 第13番 ト長調 Hob.XVI:6 Pf. 鈴木愛美