今川こころさん - Sputnik 日本, 1920, 22.07.2023

世界三大音楽院のひとつ、モスクワ音楽院。世界の精鋭が集まる

この音楽院でバイオリンを専攻し、今夏に卒業した今川こころさん。

 

秋からはモスクワ音楽院の大学院へ進学します。

今川さんは先日行われた第17回チャイコフスキー国際コンクール

にも出場し、会場からは声援と盛大な拍手が送られました。

 

4歳からバイオリンをはじめ、いつか海外留学をしたいと

夢見ていた今川さん。

 

当初はモスクワではなくウィーンへの留学を検討していました。

しかし、オーストリアの町ペルチャッハにて、力試しに参加した

ブラームス国際コンクールで運命の出会いがあり、ロシア

行きを打診されました。

 

音楽院で本格的に学ぶ前に、まずは予備科へ入学。

そこでは本科に進むための準備として、ロシア語をはじめ、

必要となる主要科目を徹底的に勉強しました。

 

現在に至るまで合計6年間ロシアで過ごし、その間には、コロナ禍

もあれば、ウクライナ情勢による様々な困難もありました。

 

周囲の日本人の中には、やむを得ずロシア留学を断念する人も。

それでも今川さんは、在モスクワの日本人たちに励まされながら、

音楽院でバイオリン修行を続ける道を選びました。

 

そうやって身についたのは、忍耐力や、何があっても

物事に動じない力。

音楽院の卒業式では、最優秀の成績をおさめた学生にのみ授与される「赤のディプロマ」をもらうことができました。

 

今後は、ソロのバイオリニストとして、モスクワを拠点に更に

活躍の場を広げていきます。

 

これまでの努力の集大成となったチャイコフスキーコンクールで

今川さんの演奏を聴いたクラシックファンの日本人男性は

「今川さんの演奏は聴いている人をひきつける何かが

あると思っています。

 

当然、彼女の才能はあるわけですが、それに加えて、徹底的に

叩き込まれた正確な基礎技術、それに裏打ちされた超絶技巧が

あって、これらが融合し、なんとも言えない素晴らしい調べです。

 

チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院を首席で卒業。

Violino国際ヴァイオリンコンクール(ロシア)、

マリネ・ヤシュビリ国際コンクール(ジョージア)で優勝。

ヴィクトル・トレチャコフ国際コンクール第3位。


世界的指揮者ヴァレリー・ゲルギエフにその才能を認められ、

マリインスキー歌劇交響楽団とデビューを果たす。


これまでに杉山笙子、大谷玲子、セルゲイ・クラフチェンコ、

セルゲイ・クリロフの各氏に師事。


現在は日本を拠点にしながら国内外での演奏活動に加え、25歳の

若さで相愛学園で教鞭をとり、指導者としても活動している。

 

「朝5時半起き、夜は1時まで練習」ヴィクトル・トレチャコフ国際コンクール第3位の

ヴァイオリニスト今川こころさんにインタビュー

 

第3回いかるが音楽コンクール 今川こころ 最優秀グランプリ 弦楽器部門総合第1位 

弦楽器高校生部門第1位

 

Brahms Violin Concerto D dur op.77

 

2019 Etap II gr III 02 Imagawa Kokoro JAPAN J S Bach I Sonata g moll, BWV1001,

 Adagio & Fuga

 

Waxman Carmen Fantasy