世界三大音楽院のひとつ、モスクワ音楽院。世界の精鋭が集まる
この音楽院でバイオリンを専攻し、今夏に卒業した今川こころさん。
秋からはモスクワ音楽院の大学院へ進学します。
今川さんは先日行われた第17回チャイコフスキー国際コンクール
にも出場し、会場からは声援と盛大な拍手が送られました。
4歳からバイオリンをはじめ、いつか海外留学をしたいと
夢見ていた今川さん。
当初はモスクワではなくウィーンへの留学を検討していました。
しかし、オーストリアの町ペルチャッハにて、力試しに参加した
ブラームス国際コンクールで運命の出会いがあり、ロシア
行きを打診されました。
音楽院で本格的に学ぶ前に、まずは予備科へ入学。
そこでは本科に進むための準備として、ロシア語をはじめ、
必要となる主要科目を徹底的に勉強しました。
現在に至るまで合計6年間ロシアで過ごし、その間には、コロナ禍
もあれば、ウクライナ情勢による様々な困難もありました。
周囲の日本人の中には、やむを得ずロシア留学を断念する人も。
それでも今川さんは、在モスクワの日本人たちに励まされながら、
音楽院でバイオリン修行を続ける道を選びました。
そうやって身についたのは、忍耐力や、何があっても
物事に動じない力。
音楽院の卒業式では、最優秀の成績をおさめた学生にのみ授与される「赤のディプロマ」をもらうことができました。
今後は、ソロのバイオリニストとして、モスクワを拠点に更に
活躍の場を広げていきます。
これまでの努力の集大成となったチャイコフスキーコンクールで
今川さんの演奏を聴いたクラシックファンの日本人男性は
「今川さんの演奏は聴いている人をひきつける何かが
あると思っています。
当然、彼女の才能はあるわけですが、それに加えて、徹底的に
叩き込まれた正確な基礎技術、それに裏打ちされた超絶技巧が
あって、これらが融合し、なんとも言えない素晴らしい調べです。
チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院を首席で卒業。
Violino国際ヴァイオリンコンクール(ロシア)、
マリネ・ヤシュビリ国際コンクール(ジョージア)で優勝。
ヴィクトル・トレチャコフ国際コンクール第3位。
世界的指揮者ヴァレリー・ゲルギエフにその才能を認められ、
マリインスキー歌劇交響楽団とデビューを果たす。
これまでに杉山笙子、大谷玲子、セルゲイ・クラフチェンコ、
セルゲイ・クリロフの各氏に師事。
現在は日本を拠点にしながら国内外での演奏活動に加え、25歳の
若さで相愛学園で教鞭をとり、指導者としても活動している。
「朝5時半起き、夜は1時まで練習」ヴィクトル・トレチャコフ国際コンクール第3位の
ヴァイオリニスト今川こころさんにインタビュー
第3回いかるが音楽コンクール 今川こころ 最優秀グランプリ 弦楽器部門総合第1位
弦楽器高校生部門第1位
Brahms Violin Concerto D dur op.77
2019 Etap II gr III 02 Imagawa Kokoro JAPAN J S Bach I Sonata g moll, BWV1001,
Adagio & Fuga
Waxman Carmen Fantasy