22歳で挑んだ2019年のチャイコフスキー国際コンクールにおいて、フランスのピアニストとして初めて優勝。
今やフランス・ピアノ界のホープとして定評のある彼は、
早くに演奏活動を開始。
16歳の時、ナントとワルシャワのラ・フォル・ジュルネ音楽祭から
招かれシンフォニア・ヴァルソヴィアと共演して以来、数多くの
オーケストラからソリストとして招かれており、ゲルギエフ指揮
マリインスキー劇場管、パッパーノ指揮シュターツカペレ
・ベルリン、クルレンツィス指揮SWR響、そしてパリ管、
ミュンヘン・フィルなどと共演を重ね、昨シーズンはベルリン
・フィル(ソヒエフ指揮)、ピッツバーグ響、そしてBBC
プロムスにデビューした。今シーズンはネゼ=セガン指揮
MET管と初共演する。
またアムステルダムのコンセルトヘボウ、ベルリンのコンツェルト
ハウス、フィラルモニー・ド・パリ、ニューヨークのカーネギー
ホールなどの一流ホールで演奏を披露し、ラ・ロック
・ダンテロン国際ピアノ音楽祭、ヴェルビエ音楽祭、ラヴィニア
音楽祭などの著名な国際音楽祭に出演している。
2022年、ヴァイオリニストのL.ペトロヴァとチェリストの
A.パスカルと共に、「ニーム国際音楽祭」の芸術監督に就任。
録音では、デビュー・アルバム『A la russe』(BIS)が、
クラシカ誌の年間最優秀ショク賞に輝き、ディアパゾン誌、
ピアノニュース誌の特薦盤に選ばれるなど、広く注目され
高い評価を得た。
BISレーベルからはリストやサン=サーンスのピアノ協奏曲集
のほか、『ブラームス、リスト、バルトーク』アルバム(2020)
を録音しディアパゾンドールとショク賞を2年連続で受賞。
最新盤の『ブラームス:「ソナタ第3番」「左手のためのシャコンヌ」
「4つのバラード」』もディアパゾンドールを獲得した。
2019年、フランス仏批評家協会賞の年間最優秀新人
音楽家部門を受賞。
2020年には、先述のサン=サーンスの協奏曲アルバムで、フランスの
最も権威ある音楽賞「ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジク
・クラシック」の2部門(年間最優秀録音部門/年間最優秀器楽
ソリスト部門)を同時受賞するという快挙を成し遂げた。
2023年にはフランス人として初めて、そして歴代最年少で国際的に
最も権威のある賞のひとつ、ギルモア・アーティスト賞を受賞。
また2024年には国家功労勲章シュヴァリエを受章。
Alexandre Kantorow won the Grand Prix of the Tchaikovsky Competition
with this concerto
Alexandre Kantorow plays Chopin Etude Op. 10 n.8 in F major
Alexandre Kantorow at Fondation Louis Vuitton - Franz Liszt: 12 Transcendental Etudes
Alexandre Kantorow performs Mozart's Turkish March