キーシンは、その音楽性、深く詩的な解釈、類い稀な演奏技術により、当代の、そしておそらく歴代のピアニストの中でも、とりわけ才能に
恵まれた者のみに相応しい尊敬と称賛を得てきた。
エフゲニー・イゴレヴィチ・キーシン(ローマ字表記: Yevgeni Kisin、1971年10月10日生まれ)は、
ロシア生まれのコンサートピアニスト、作曲家である。
神童として国際的に有名になった。彼は幅広いレパートリーを持ち、
特にロマン派の作品、特にフランツ・シューベルト、フレデリック
・ショパン、ロベルト・シューマン、フランツ・リスト、
作品の解釈で知られている。
彼は解釈の深み、叙情性、詩的な質から、ロシアピアノ楽派の
偉大な後継者として広く見なされている。
彼は世界中で人気を博しており、これまでに、アバド、
アシュケナージ、バレンボイム、ドホナーニ、ジュリーニ、
レヴァイン、マゼール、ムーティ、小澤征爾といった
世界的指揮者やオーケストラと共演している。
1971年10月モスクワ生まれ。2歳の頃、耳で聴いた音楽の演奏や
即興的な演奏を始めた。
6歳でモスクワのグネーシン音楽学校に入り、現在に至るまで
彼の唯一の教師であるアンナ・パヴロヴナ・カントールに師事。
10歳で協奏曲デビューを果たし、その1年後には初のソロ
・リサイタルをモスクワで行った。
1984年3月、12歳のときに、キタエンコ指揮/モスクワ・
フィルと共に、モスクワ音楽院大ホールでショパンの2曲の
ピアノ協奏曲を演奏し、世界的に注目されるようになった。
彼が国外に初めて登場したのは1985年の東ヨーロッパであり、
翌年には初の日本ツアーを行った。
1988年12月には、カラヤン指揮/ベルリン・フィルの
ジルベスター・コンサートで演奏し、1990年ロンドンの
BBCプロムスに初出演。
同年、北アメリカでもデビューし、メータ指揮/ニューヨーク
・フィルとの共演や、カーネギー・ホールの百周年シーズンの
開幕を飾る見事なデビュー・リサイタルを行った。
また彼は、世界中から音楽賞や記念賞を与えられている。
1986年の最高の演奏として(これが日本での最初の演奏だった)大阪、ザ・シンフォニーホールのクリスタル賞、1991年にはシエナの
キジアーナ音楽アカデミーから年間最優秀音楽賞を受賞。
1995年には「ミュージカル・アメリカ」の器楽賞を
最年少で受賞した。
1997年、ロシア文化への傑出した貢献に対して、名誉ある
凱旋賞(Triumph Award)が与えられた。
これは、ロシアで与えられる最高の文化的栄誉のひとつであり、
ここでも彼は史上最年少の受賞者となった。
その他にも、マンハッタン音楽大学から名誉音楽博士号、ロシアの
音楽界における最高の栄誉の一つであるショスタコーヴィチ賞、
英国王立音楽院の名誉会員資格、そして直近では、香港大学
から名誉博士号(人文科学系)を授与されている。
キーシンの録音は無数の賞を受賞しており、世界最高の演奏家が
録音した名曲集に大きく貢献している。
2002年にエコー・クラシック賞(年間最優秀ソリスト賞)、
2006年と2010年にはグラミー賞(最優秀器楽ソリスト賞)、
その他にもオランダのエディソン・クラシック賞、
フランスのディアパゾン・ドール賞、
ヌーヴェル・アカデミー・デュ・ディスク賞
グランプリなどを受賞している。
EVGENY KISSIN plays CHOPIN Waltz Op.64 n.2
Evgeny Kissin La Campanela
Brahms Hungarian Dance No.1 - Evgeny Kissin
Evgeny Kissin - Étude Op. 10, No. 12 in C minor 'Revol