The Magic of Horowitz | Great Performances | WKAR Public Media

 

ウラディミール・サモイロヴィチ・ホロヴィッツVladimir Samoilovich Horowitzヘブライ語: ולדימיר הורוביץ‎‎、

1903年10月1日 – 1989年11月5日)は、ロシア帝国(現:ウクライナ)生まれのアメリカクラシックピアニストである。

 

史上最も偉大なピアニストの一人とみなされており、

その格別な技巧と音色、そしてホロヴィッツの演奏によって

生み出される大衆の興奮で有名であった。

義父(妻の父)は名指揮者として知られる

アルトゥーロ・トスカニーニ

 

主な受賞歴

  • グラミー賞
    • 最優秀クラシック・アルバム賞6回
    • 最優秀クラシック・器楽(ソロ)部門賞14回
    • 最優秀クラシック・器楽(オーケストラ伴奏付)部門賞2回
    • 最優秀クラシック・器楽(ソロまたはオーケストラ伴奏付)部門賞3回
    •  
    • ライフ・タイム・アチーブメント賞
  • レジオンドヌール勲章 フランス政府より 1985年
  • イタリア共和国功労勲章 イタリア政府より 1985年
  • 殊勲十字章 ドイツ政府より 1986年
  • 大統領自由勲章 アメリカ政府より 1986年
  • アメリカ国民芸術勲章 アメリカ政府より 1989年

ピアノ演奏技法

指を伸ばして演奏するホロヴィッツのスタイルは彼独特といわれる程

多彩な音色を生み出すのに不可欠であり、これに加えて腕全体の

使い方や体重のかけ方などを研究すると、他人には決して

真似することができない奏法であるとはいえピアノを

鳴らしきる目的に叶った奏法であることがうかがい知れる。

 

また、打鍵が独特であるために、不必要にペダルを使用することなく

音を明確に分けて響かせることができ、最弱音から最強音まで、

無限に近いデュナーミクの幅を持たせつつ、決して和音が

濁ることのない演奏が可能であった。

 

このような奏法により、粒立ちの揃った早いパッセージでの透明感や、圧倒的なスケールの轟音がもたらす緊張感などが生み出された。

 

スカルラッティショパンシューマンラフマニノフスクリャー

ビンらの作品の演奏は、一方では「ホロヴィッツの演奏は作品

そのものではなくホロヴィッツを聴く演奏である」などと揶揄

されることもあるが、やはり他には得がたい魅力を秘めており、

高い評価に値する説得力がある。

 

ホロヴィッツは最初セルゲイ・タルノフスキーに、

次にフェリックス・ブルーメンフェルトに師事した。

 

指を伸ばして弾く奏法は、日本の音楽学校で長年指導されてきた

ドイツ系に影響される多数派のピアノ奏法とは大きく異なって

いるが、コルトーペルルミュテールらが同様の奏法で演奏し、

指導も行ったことからわかるように、ショパンの奏法を継承した

フランスのピアニスト達の中には、この様な指を伸ばして

弾く演奏スタイルが存在する。

 

ただし、ホロヴィッツが実に多彩な打鍵方法を使い分けて

いたことも注目に値する。

 

弱音では、鍵盤に手のひら全体が触れるほど指を伸ばし切った

状態から指先を軽く曲げるだけの打鍵、手首を鍵盤より低い位置に

置き指を折り曲げて鍵盤を引っ掻くような打鍵などが彼に

特徴的な打鍵方法であった。

 

逆に、強音では、指を立てて突き刺すような打鍵、手を高い位置

から振り下ろす打鍵、手首を回転させ手刀打ちするような打鍵

なども使っており、目的とする音色や音量に合わせて

さまざまな打鍵を駆使していた。

 

その中でも左右の小指はつねにバスとメロディーを明確に表現

するなど、個々の指の音量の配分にも細かく配慮した演奏であった。

 

ホロヴィッツに師事したとされるピアニストは、バイロン・ジャニスゲイリー・グラフマン、ロナルド・トゥリーニなど数名しかいない

(そのうちホロヴィッツが自ら弟子として認めていたの

は左記の3名のみ。

 

これは彼の下で学ぶとその真似をしたいという圧倒的な誘惑に

抵抗できなくなり若いピアニストが次第に自分の演奏スタイルを

崩してしまうため、ホロヴィッツ自ら弟子を取ることに意欲的で

なかったためとされている。

 

一方、晩年には、ピアニストのマレイ・ペライアがしばしばホ

ロヴィッツの自宅を訪れ、演奏上のヒントを彼から多く

学んだと語っている。

 

主なレパートリー

ショパンリストシューマンラフマニノフなどのロマン派の作品の演奏で最もよく知られているが、レパートリーは、スクリャービンなど近現代の作曲家、モーツァルトベートーヴェンスカルラッティなど古典も含め、極めて多岐に渡る。

 

また、クレメンティチェルニーモシュコフスキといった一般的に

マイナーな作曲家なども、主にリサイタルのアンコールプログラムに

取り入れることが度々あった。

 

また、ホロヴィッツがレパートリーとしたことにより、20世紀前半

まではあまり演奏されることのなかった、スカルラッティや

クレメンティの鍵盤作品に、再びスポットが

当てられるようになった。

 

Horowitz Rachmaninoff 3rd Concerto Mehta NYPO 1978

 

「英雄ポロネーズ」演奏ホロビッツ(1987ウィーン楽友協会ホール)

 

Horowitz - Live in Vienna (1987)

00:01:22 Mozart - Rondo in D major K. 485 

00:07:50 Mozart - Sonata in B flat major K. 333 

00:32:17 Schubert - Impromptu in G flat major D.899 No. 3 

00:39:28 Liszt / Schubert - Soirees de Vienne : Valse-Caprice No. 6

  00:47:37 Schumann - Kinderszenen (Scenes from Childhood) Op. 15 

01:05:08 Chopin - Mazurka in B minor Op. 33 No. 4 

01:09:47 Chopin - Polonaise in A flat major Op. 53

 

Horowitz plays LISZT Consolation in D Flat, No.3