ドミトリー・イーゴレヴィチ・シシキン(ロシア語:Дмитрий Игоревич Шишкин、ラテン文字転写:Dmitry Igorevich Shishkin、1992年2月12日 - )は、ロシア生まれの男性ピアニスト。
略歴
1992年2月12日にロシアのチェリャビンスクで生まれ、ピアニストで
あった母親から手ほどきを受けてピアノを学習。
4歳になるとモスクワ州チャイコフスキー音楽院の特別子供学校で
ジュネーヴ国際ピアノコンクール優勝等、数々の国際ピアノコンクールに入賞し、活動を幅を広げているピアニストである。
2015年のショパン国際ピアノコンクールで第6位に入賞し、
注目を集めたドミトリー・シシキンさん。2017年にはノルウェーの
トップ・オブ・ザ・ワールド国際ピアノコンクール優勝でまた
一つ輝かしいキャリア重ね、演奏活動もより充実してきたという。
そんな彼に、ピアノへの想いを聞いた。
ドミトリー・シシキンは、東シベリアのウラン・ウデに生まれた。
ピアノを始めたのは、わずか2歳半のこと。母親がピアノ教師
だったので、彼もごく自然にピアノを弾くようになった。
「母は僕の音の出し方を見て、音楽が好きなようだと気が付き、
ちゃんと教えることにしたそうです。
彼女はピアノ教師として、今も特別な教育法をもって生徒たちを
育てています。
僕は3歳で初めてソロコンサートを開き、その時には自分で
作った曲も弾きました」
4歳から故郷の町の特別音楽学校で学び、9歳でモスクワに移って、
グネーシン音楽院でミハイル・ホフロフに師事。
その後2010年からはモスクワ音楽院で、エリソ・ヴィルサラーゼの
もと学び、2015年10月にショパン国際ピアノコンクールで入賞した。
音楽的に多くの影響を与えてくれたのは、名教師として知られる
ヴィルサラーゼだ。
「先生は、曲のスタイルの理解の大切さ、そして、室内楽的な
響きを求めることの重要性を教えてくれました。
特に印象に残るのは、音楽における時間の流れの考え方、
タイミングの取り方を学んだこと。
どのように休符を感じ、時間を引き延ばすかは、印象深い演奏の
ためにとても大切です。
彼女の助言はひとつひとつが豊かで価値があり、大きな意味を
持っていました。先生には、感謝してもしきれません」
受賞歴
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2019年チャイコブスキーコンクールピアノ部門2位
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2018ジュネーブ国際コンクール1位
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2017年トロンソ世界コンクール1位
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第17回ショパン国際コンクール6位
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2016クイーンエリザベスコンクールファイナリスト
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2014リオデジャネイロコンクール2位
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第59回ペルーチオブジョニー国際ピアノコンクール3位
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2013プリウリ・ベネチア・ジュリア国際ピアノコンクール2位
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第8回アルトゥール・ルビンスタイン国際青少年ピアノ
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コンクール2位
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第5回国際青少年ショパンピアノコンクール1位
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第8回マリア・ユディナ青少年国際ピアノコンクール1位
Dmitry Shishkin plays Liszt "La Campanella"
Dmitry Shishkin – Fantasy-impromptu in C sharp minor Op. 66 (third stage)
Saint-Saëns Piano Concerto op. 22 no. 2 Dmitry Shishkin, Mischa Damev,
Mariinsky Orchestra
Tchaikovsky Piano Concerto n 1 B flat minor op 23 | Dmitry Shishkin
Queen Elisabeth Competition 2016
Queen Elisabeth Competition