Itzhak Perlman (イツァーク・パールマン)。イスラエルの男性
ヴァイオリニスト。1945年8月31日生まれ。
20世紀後半から21世紀前半を代表する世界的なヴァイオリニスト。
テルアビブで生まれた。
両親はポーランド出身のユダヤ人で、1930年代半ばに
英国委任統治下のパレスチナ（現イスラエル）に移住した。
パールマンは4歳の時にポリオに罹患し、それ以来、足に装具や
松葉杖を使って歩き、座った状態でヴァイオリンを演奏している。
2018年現在、移動には松葉杖や電動スクーター
「アミーゴ」を使用している。
ラジオでクラシック音楽の演奏を聴いたことがきっかけで
ヴァイオリンに興味を持った。
シュラミット音楽院とテルアビブの音楽アカデミー（現在の
ブーフマン・メータ音楽学校）でリヴカ・ゴールドガートに師事し、
10歳で最初のリサイタルを開いた。
13歳で渡米し、ジュリアード音楽院でヴァイオリン教師のイヴァン
・ガラミアンと助手のドロシー・ディレイに師事した。
1963年にカーネギーホールでデビューし、1964年には
レヴェントリット・コンペティションで優勝後すぐに、
広くツアーを行うようになった。
最近では、2005年に公開された映画「Memoirs of a Geisha」で、
チェロ奏者のヨーヨー・マとともにヴァイオリンのソリストを務めた。
数多くの録音を行っており、小澤征爾、ダニエル・バレンボイム、
ジェイムズ・レヴァイン、ズービン・メータ、ジョン・ネルソンら
世界を代表する指揮者と共演し、ベルク、ストラヴィンスキー、
エルガー、ラロ、ベルリオーズ、モーツァルト、サン=サーンス、
ヴィエニャフスキ、サラサーテ、ショーソン、メンデルスゾーン、
ブラームス、チャイコフスキーの作品を収録した
アルバムがリリースされている。
1975年よりブルックリン大学音楽院の教員を務め、2003年には、
師匠であるドロシー・ディレイの後任として、ジュリアード音楽院の
ドロシー・リチャード・スターリング財団ヴァイオリン科の
チェアに就任。
1994年に、ニューヨーク州ロングアイランドで、妻であるトビー
・パールマンとスキ・サンドラーとともにパールマン・
ミュージック・プログラムを設立。
マンツーマンで生徒を指導している。12歳から18歳までの
優れた弦楽器奏者のためのサマーキャンプとして始まり、
その後、1年間のプログラムに拡大している。
2000年代に入り、パールマンは指揮活動を始め、2002年から
2004年にかけて、セントルイス交響楽団のミュージック・
アドバイザーを務めた。
2007年11月、ウェストチェスター・フィルハーモニックの
芸術監督兼首席指揮者への就任が発表された。
2008年10月11日に行われた初のコンサートでは、ピアニストの
レオン・フライシャーとともに皇帝協奏曲を演奏し、
全曲ベートーヴェンのプログラムを披露した。
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