豊富なピアノ協奏曲のレパートリーを持ち、ソリスト、室内楽奏者、
作曲家としてクラシック界で今もっとも勢いのある
ロシア人ピアニスト。
完璧なテクニックと類まれな感受性や深みを合わせ持ち、
聴く者に畏怖の念を抱かせるほど圧倒的な演奏を繰り広げる。
マルタ・アルゲリッチは、「優しさも悪魔的な一面も…彼は
すべてを持ち合わせている。こんな素晴らしい演奏、
今まで聴いたことがありません。」と言っている。
ドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、数々のCDが賞を
受賞している中、最近では同レーベルからリリースした
3枚目のアルバム『超絶!トリフォノフ・プレイズ・リスト』が
第60回グラミー賞“最優秀クラシック器楽ソロ賞”
(2018年)を受賞した。
2010/2011年シーズンに、ワルシャワで開催されたショパン
国際ピアノ・コンクールで第3位獲得、
アルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールで優勝、
モスクワのチャイコフスキー国際コンクールで優勝および
すべてのカテゴリーの中の最高位に与えられる
グランプリも受賞するという栄誉に輝き、
クラシック界でもっとも権威ある3つのコンクールで優秀な
成績を収めるという偉業を成し遂げた。
また、2013年には、イタリアの著名なフランコ・アッビアーティ賞
のベスト・インストゥルメンタル・ソリスト賞を受賞した。
1991年、ニジニ・ノヴゴロド生まれ。5歳で音楽を始め、
モスクワのグネーシン音楽大学でタチアナ・ゼリクマンに師事。
その後、クリーヴランド音楽大学に進み、セルゲイ・ババヤンの
もとで研鑽を積み、作曲も学んだ。
現在もピアノ、室内楽、オーケストラのための作品を書いている。
2013年に自身の《ピアノ協奏曲》を初演した際に、
クリーヴランド・プレーン・ディーラー紙は、“実際に見たけれど
、とても信じられない。これこそがピアニスト/作曲家ダニール
・トリフォノフの芸術的才能だ”と評した。
2016年、グラモフォンのアーティスト・オブ・ザ・イヤー受賞。
Daniil Trifonov – Chopin: Fantaisie-Impromptu In C-Sharp Minor, Op. 66
Daniil Trifonov – Liszt: Transcendental Etudes No. 4: 'Mazeppa' (Presto)
Deutsche Grammophon - DG
Daniil Trifonov – Scriabin: Etude, Op. 42 No. 5 | Yellow Lounge
Deutsche Grammophon - DG
Daniil Trifonov, Zubin Mehta - Rachmaninov, Rhapsody on a theme by Paganini