2010/2011年シーズンに、ワルシャワで開催されたショパン
国際ピアノ・コンクールで第3位獲得、アルトゥール
・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールで優勝、モスクワのチャイコフスキー国際コンクールで優勝およびすべてのカテゴリーの
中の最高位に与えられるグランプリも受賞するという栄誉に輝き、
クラシック界でもっとも権威ある3つのコンクールで優秀な成
績を収めるという偉業を成し遂げた。
また、2013年には、イタリアの著名なフランコ・アッビアーティ賞の
ベスト・インストゥルメンタル・ソリスト賞を受賞した。
1991年、ニジニ・ノヴゴロド生まれ。5歳で音楽を始め、モスクワの
グネーシン音楽大学でタチアナ・ゼリクマンに師事。
その後、クリーヴランド音楽大学に進み、セルゲイ・ババヤンの
もとで研鑽を積み、作曲も学んだ。
現在もピアノ、室内楽、オーケストラのための作品を書いている。
2013年に自身の《ピアノ協奏曲》を初演した際に、クリーヴランド
・プレーン・ディーラー紙は、“実際に見たけれど、
とても信じられない。
これこそがピアニスト/作曲家ダニール・トリフォノフの
芸術的才能だ”と評した。
016年、グラモフォンのアーティスト・オブ・ザ・イヤー受賞。
2013/14年シーズンは数多くの録音をリリース。ドイツ・グラモ
フォンの専属アーティストとして初めて録音したCDは、
《カーネギー・リサイタル》。2013年のカーネギー・ホール
・デビューをライブ録音したこのCDは、グラミー賞に
ノミネートされた。
また、ヤニック・ネゼ=セガン指揮フィラデルフィア管弦楽団との
共演で録音した《ラフマニノフ:変奏曲集》もグラミー賞に
ノミネートされた。
ほかにも、デッカからはショパンのアルバム、ゲルギエフ指揮
マリインスキー劇場管弦楽団の自主レーベルでは、
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番をリリースしている。
2017/2018年シーズンには、ドイツ・グラモフォンから4枚目となる《ショパン・エヴォケーションズ》を発表。
さらに2018/2019年シーズンには、ヤニック・ネゼ=セガン指揮
フィラデルフィア管弦楽団との共演で録音した《ラフマニノフ
:ピアノ協奏曲第2番、第4番 他》をドイツ・グラモフォンから
リリースした。
Daniil Trifonov – Chopin: Fantaisie-Impromptu In C-Sharp Minor, Op. 66
Deutsche Grammophon - DG
Rachmaninov : Concerto pour piano n°3 (Daniil Trifonov / Myung-Whun Chung)
Trifonov plays Liszt's Transcendental Études in Lyon France
Daniil Trifonov – Tarantella in A flat major, Op. 43 (third stage, 2010)