前回に引き続き、今井町のスケッチ。

今井町内の道路で見通しのきくものは無く、ほとんどが一度屈折させてある。

これは、敵の侵入に備えて、その遠見、見通し、

弓矢、鉄砲の射通しを不可能にする為とのこと。

当初は軍事目的のため、江戸時代中頃は富裕な商人の生命、

財産等を外部から守るためというものに変貌した。

現在も、今井町の大半の民家が江戸時代以来の伝統様式を保っている。

そのため、初めて来た観光客である私は、ぐるぐると散策しているうちに、

今、自分は何処にいるのかわからなくなりそうであった。

スケッチは、称念寺横の御堂筋の町並みを描いたもの、

だと思う。たぶん。

 

ワーグマン水彩紙厚口F6中目