3月中旬、スケッチ会で愛知県常滑市大野町に行ってきた。
ここは、かつて大野湊（おおのみなと）と呼ばれ栄えた港町。
海運により町には富が蓄積され、今でも多くの社寺や町々の家並みに
繁栄した時代の面影が見られる。
２０１１年のＮＨＫ大河ドラマの主人公、浅井三姉妹の末娘「江（ごう）」が
最初に嫁いだのが、この大野湊を領していた佐治一成。
秀吉は「江」を送り込むことで、佐治氏と大野湊を支配下に置きたかったのであろう。
しかし、江が嫁いだ翌年、小牧長久手の戦いで佐治一成は家康方に味方し、
江は離縁させられ、その後、三度目の結婚で徳川二代将軍・秀忠の正室となり、
三代将軍・家光を生み、天寿を全うする。享年５３歳。
斉年寺（さいねんじ）は佐治氏代々の菩提寺。
寺は佐治氏の大野城落城後、程なく現在地に再建されたもので、
山門は、往時のものといわれている。
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