★2019,12/8追記★【画材研究室】水彩紙比較! | わらのなか

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透明水彩絵描きのブログです!

1/4★ヴィフアール水彩紙、アクリルデネブのレビューを追記しました。

 

こんにちは!藁中です!

画材研究室へようこそ!
 
タイトルの通り、私の所持している画材についてつらつらと書いていき、どの画材買おうかな〜と迷ってる方の参考に少しでもなれたら嬉しいです!
 
今回は、水彩絵描きにとって最重要と言っても過言ではない水彩紙についてです!
 
ちなみに私は比較的小さな絵はブロックタイプを愛用しています!
水張りが不要なので重宝しています!

 

お友達の作家様からのご協力により、水張りを教わりまして!

ついにパネルデビューを果たしました!

最近はだいぶパネル作品にも慣れてきて、楽しく描いています!額装とは違ったかわいらしさがあるんですよね~~!

 
お気に入りの紙はあるものの、まだまだ運命の出会いを求めてしまう…そんな沼にどっぷりです…
 
そんな私がこの記事でレビューした水彩紙がこちら!
最後に現在のマイベスト水彩紙も書いておきます!
・ウォーターフォード中目
・モンバルキャンソン
・ラングトンプレステージ
・ウォーターフォード細目
・ホワイトアイビス
・ヴィフアール水彩紙NEW
・アクリルデネブNEW
 
左 ウォーターフォード・右 モンバルキャンソン
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ウォーターフォード
あ、とても個人的な意見ですので注意ですよ!
 
ウォーターフォードはコットン100%
価格帯はコットン100%の中では安価な方で、お手頃です。
安心と安定のホルベイン様なので、基本的にどの画材屋さんでも手に入るのではないかなと思います!
私が愛用しているのはホワイトの中目!他に紙色の優しいナチュラル等もあります!
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紙に色を乗せた時、紙がの抵抗もなく受け入れる感じがします(わかりにくくてすみません
これが…コットンか…!と感じました!
 
色の定着は早すぎず遅すぎないので、ものすごく広い面でなければ、水控えめでも特にムラも気になりません。
ゆったり紙の上で色遊びをしたい方には少しゆとりが足りないかも知れないので、水をたっぷり使って塗るといいと思います!水をたっぷり使うと、乾くまでに時間がかかってしまうので時間があるときに下塗りなど済ませるようにしています!
 
グラデーションがとても綺麗に作れるのでお気に入りです!
にじみ?バックラン?は少し控えめな印象です。優しくふんわりした仕上がりになります!
パキッと滲ませたい方には物足りないかな?
 
下の色が溶けだしたりしないので何度でも重ね塗りできます♪
※ものすごく重ね塗りを多用する方には物足りないそうです…そういった方はアルシュに移行することが多いように思います…!
 
柔らかいにじみと、美麗なグラデーションが強みかなと思います。
発色もいいのでおすすめのコットン水彩紙です!!
私は大好きですキラキラ
 
 
 
モンバルキャンソン
こちらはコットンではなく、パルプ性です。
最大の違いは発色と弾きの強さかなと感じました。
 
発色はとても素直で、ギャップの無い鮮やかさ!
あらかじめ水をたっぷり置いておくことでじっくり気のすむまで紙上で混色できるのが素敵!
慣れないうちは「よし!」と思っていても乾いた後に「あれ!?こんなとこが滲んでしまっている!」なんて予想外な結果になることもありましたが、逆にそれがいい味だったりもして楽しいですよ!
 
ウォーターフォード同様、下の色が溶けだしたりしないので何度でも重ね塗りできます!
※コットン程は重ね塗りに強くなく、回数が多かったり水の量を多めに使うと下の色が溶けたりするようです。私程度の重ね塗りですと全く困りませんので一般的には大丈夫だと思います!
 
それと、ウォーターフォードよりも丈夫な紙質です。
消しゴムでごしごししてもあまり毛羽立ったりしません!
※毛羽立ったりはしませんがいざ塗りに入ったときに思ったより弾いてしまったり、目に見えない紙のダメージ蓄積はありますので、消しゴムはあまりかけないに越したことはありません!
こればかりは回数も強さも人それぞれなので本当に「私の場合は」って話になってしまいますが…(>_<)
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コットン性で慣れきってしまっている私のような方は最初におそらく「滲ませるタイミング」に苦戦するのではないかな~と思います。
水彩紙ごとに全然違うので奥が深いですよね~~!
※コットンと違い、水を吸い込むのが遅めなので表面に長く色が残ります。よって移動させたりしやすいですし、色が沈まないようです!
 
ラングトンプレステージ
まず紙についてざっと説明させていただきます!
ラングトンは外国製の高級水彩紙です。
私の使用した「ラングトン プレステージ」はコットン100%で、「プレステージ」と名につかない「ラングトン」はモールドメイドという、パルプともまた違った紙質です。
※私はコットンが大好きなのでプレステージのみ所持
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ということで、コットン100%の方のレビューになります!
コットンに苦手意識のある方はプレステージではない方をお選びください!
塗った感じは↑画像をご参照ください!
実際は勿論もっと鮮やかですが…タラー
 
個人的に、ウォーターフォードと大差なしかなと思いました
 
実はこのラングトンプレステージ、私の愛用しているウォーターフォードよりもワンランク上のお値段で、同じサイズの紙でも1000円以上高かったりします。
まさしく私にとっては高級水彩紙なのです…!
 
塗り心地はとてもいいです!コットンならではの色の吸い込み、グラデーションやにじみの柔らかさ。
文句は一つもありません
ウォーターフォードより、色の沈みが少ないかな?とは感じますが、それもやはり大きな差ではないような気がするのでそんなに重要ではないかな~?
 
紙の白さはほんの少しだけウォーターフォード(ホワイト・中目と比較すると)の方が白いかと思います。
少し温かみのある白さの紙をお求めでしたらラングトンプレステージをおすすめします。
 
ウォーターフォードとモンバルキャンソンと比べて、一番の違いはやはり紙目です。
 
モンバルキャンソンは比較的さらっとした紙目で細い方ではないかと感じます。人工的な印象を受けるので気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、癖が少なく、引っかかりも少ないので多少のペン画にも耐えそうです。
 
ウォーターフォードは(中目の場合)一番水彩紙と聞いてイメージする紙目かなと思います。
多少のランダム感があるので、人工的だとはあまり感じません。
ただその分引っかかりはモンバルキャンソンに比べたらあると思います。

ラングトンプレステージはウォーターフォードよりも少し優しい紙目だと感じました。
手触りに大きな違いはありませんが、見た目は少し違って見えます。
中目と細目の中間地点のような印象です。
 
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ウォーターフォード細目
こちら先にレビューした中目と同じくコットン100%ですが、紙目が違うことで仕上がりや描き心地がかなり違ったのでレビューします!
 
まず、中目より定着が早い気がしました。
おそらく紙の凹凸がある中目の場合は凹凸に絵具がのるので多少ゆったりとしてますが、細目は凹凸が少ないのでさらっと染み込んじゃうかな〜と思いました。
中目の感覚だと慌てます(笑)
 
あと一度水を含んだ箇所と、一度も水を含んでいない箇所はテクスチャが変わって、塗り心地も違いました!これにはびっくり!
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わかりますでしょうか…?
薄く黄色になっている部分と、白いままの部分。
見た感じ、黄色い部分が浮いてるというか、分厚い感じがしませんか?
触ると白い部分はさらりと。黄色い部分は少しザラってしてます。
下塗りを終えると、中目に似た塗り心地になるので慣れると中目と細目のいいとこ取り!?とか思っちゃうから不思議です(笑)
 
紙目は細かいけど、中目よりざらっとした見た目に仕上がってしまう気がするのがちょっと不満ですアセアセ
 
こればかりは見た目の好みですね!
多少凹凸のあるテクスチャがいいかどうか…で選ぶといいかと!
でもやっぱり私は中目をおすすめします。特に初心者さんには!
線画が細かい方には断然細目をおすすめします!
 
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ホワイトアイビス
この紙はウォーターフォードと同じくホルベインの水彩紙で比較的最近発売開始された水彩紙です。
そして嬉しいのはウォーターフォードよりも安価だという点です…!!
ありがとうございます!!!!
 
パッと見価格的にはそこまで変わらないのですが、実は紙の枚数が3枚もホワイトアイビスは多く、更に少しお値段も安いです。
肝心の紙の原料ですが、コットン高配合です。コットン100%ではなく、少し別の原料が混ざっています。
そして紙目はウォーターフォード中目よりもやや細かめ。(気になる程ではありません!)
手触りはかなり柔らかいです!驚きました!ラングトンプレステージに近いです。もしかしたら消しゴムをたくさんかける方には向かないかもしれません…。
※やはり紙の強度は低めでした!消しゴムを何度もかけてしまう方には厳しそうです!
表面強度には多少の不安がありつつも、重ね塗りには耐えてくれます!にじみはふんわり柔らかな印象ですが、水彩境界もきちんと出てくれます。
ぱっきぱきに水彩境界を出したい!って方にはちょっとコットンの良さが出過ぎている紙なのでパルプ紙をお勧めします。
 
総評として…
「ものすごく気に入りました…ついにウォーターフォードをこえるコスパの紙に出会ったなぁと思います。」
…と前回の更新時に書いたのですが、大きな絵をホワイトアイビスで何度か描いてみてまた印象がかわりまして、コスパはいいけどやっぱりウォーターフォードには敵わない。と今は感じています…!
 
発色が全体的に淡いように思います。
元々淡い色使いの方にはピッタリかと思いますが、目立たせたい!と思ったワンポイントカラーも淡く仕上がる感じがします。
ですが、初心者さんには是非1度使ってみてほしいなと思う水彩紙です!!
現在は大きな絵を描くのは控え、ミニ原画を中心にホワイトアイビス愛用しています!
無くなったらまた買うかはちょっと微妙ですが…!
※このレビューの後、ホワイトアイビスでできた色紙が発売され、そちらでホワイトアイビスにはお世話になってます!
 
 
 
 
ヴィフアール水彩紙
実はこの紙は、水彩紙だと知らずに昔愛用していましたキョロキョロ
当時は一番紙目の荒いタイプを使用してました。(紙目に種類があることも知らなくてタラー
比較的塗り込まずに、さらっと描きあげるドローイング等に気軽にどんどん描ける安価で自分好みの水彩紙を見つけたくて購入してみた1冊で、リングタイプのものを購入してみました!
 
とにかくお手頃価格で、コスパ抜群キラキラ
ちょっと原料がわからないんですが…塗り心地的にコットン100%でないことは確かです!
にじみ止めがかなり強めで、色が紙の上に残ってくれるのでゆったりと色遊びができます
水彩境界がばっちり出てくれるので、毎回ドキドキしながら楽しく描ける素敵な紙だと思います!
水をたっぷりあらかじめ塗っておき、そこに絵具をのせていくと存分に色遊びが楽しめると思います!
紙色は少し柔らかい白。紙の強度は個人的にあまり強くないように感じています。
消しゴムでごしごし結構消すよ!って方だともしかしたら色のノリが悪くなったりしてしまうかもしれないです…!
初めて水彩紙買う!安いものでどんどん練習に使える紙をお求め!そんな方にはこのヴィフアール水彩紙をおすすめします!
 
 
 
 
アクリルデネブ
アクリルと名がついているだけあって、アクリル絵の具で絵を描かれる方に支持されているようで、私の周りにはこの紙を愛用している作家さんはあまりいらっしゃいません。
SNSで水彩にもいい!という書き込みを見たのをきっかけに、是非使ってみたいと思っていた紙です。
このアクリルデネブ、最大の特徴と言っていいのが、紙の表と裏で紙目が違うということ。
表が細目で裏が中目になってます!紙目にこだわりがないけれど、一度比較してみたい!という方にお勧めの欲張りな紙ですキラキラ
 
こんな感じです下矢印伝わるかな…?
 
私は細目の方を使いたいので気になりませんが、ブロックタイプだと裏面の中目が使いたい時には折角のブロックタイプなのに剥がさなくてはいけないので、リングタイプとかの方がいいかもしれないな~と思いました。
紙がすっごく白いです!世界一の白さ(公式さんより)なんだそうで、すごく綺麗です!
色の乗りもいいし、自慢の白さで絵の具の色が映えます。
この紙も紙の上でゆったりと色遊びが楽しめて、水彩境界やにじみもパキっと出てくれます。
ただ、水彩用の紙ではないせいか、水をたっぷり使うと結構紙がたゆむので、たっぷり水を使う時は水張りをするといいかと思います!
私はこちらもドローイングに使いたいと思って購入し、水は普段より控えめで使うので特に気になる点ではありませんでした。
私この紙結構好きです…おねがい
 
 
…と、比較はこんなところです!
 
個人的な最終結論としましては、
やっぱりウォーターフォード中目が私にとっては至高!!
紙の強度から発色。全てにおいて平均より上をキープしている印象です!
細目にしばらく浮気したことがありましたが、やっぱり中目が好きかな~~ラブ
そしてそしてアクリルデネブすごい好き!!今後リピート買いして使っていきたいです!
いずれもっと仲良くなれたら大きな絵にもアクリルデネブで挑戦してみたいです!
 
ウォーターフォードは、総合的になんでも大抵できちゃう優れた紙!みたいに思っています!
ラングトンプレステージと大差ないのになぜウォーターフォードに軍配があがるのかという点は、
やはりコスパでしょうか…。あとは紙目や色等の、好みでわかれる程度かなと思います。
コットンでない紙であれば、アクリルデネブが現在第1位ですキラキラ
価格も安く、手に取りやすいですし是非是非使ってみていただきたいです!
次いでヴィフアール水彩紙かな~?ヴィフアールはアクリルデネブよりも見つけやすく、取り扱いの多い紙だと思うので、そう言った点も入門にいい紙だと思います!
 
 
使ってみたかった紙は現在殆ど試せたな~という状況です!
今後また新しい紙を試す機会がありましたらまたレビューしたいと思います!
少しでも参考になる記事になっていますように…!
 
それでは今回はこのへんで!
また会えますようにー!
 

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