こんばんは。

ミステリー案内の稲葉の白兎です。

『ミステリーの館へようこそ』
という小説があります。

作者・はやみねかおる

作者はどうでもよくて、
(どこかで聞いたことあるけど)

タイトルと袋閉じが気になって購入。

残念ながら
ジュニア小説です。 

 同じくジュニア小説ながら、

『人狼ゲーム』というタイトルが気になって、購入したのですが、
その人狼ゲームのすぐそばにあり、
ついでに買いました。

でも読むのが遅かった。

読みたくなかったわけではなく、
ブックカバーのせいで
どんな本だか今ひとつ忘れてしまったというのが真相。

袋閉じだったので、
余計に『ちゃんと読まなきゃ』というプレッシャーが‥。

いや〜最近、ちゃんと考えるというのが苦手になってきた

本格推理小説は若くないと書けないなんて、国内のどこかの推理作家さんが言ってました。

わかる気がする。

読者もそう。

ちゃんと推理しなきゃならないと思うと
読むのに身構えてしまいます。

つい、サスペンスに逃げたくなる
😅

衝動買いしておいて、
ようやく重い腰を上げました。

読み始めたら

何コレ〜

全然面白いじゃん。

子供向けとは言え、あなどれない。

登場人物が
中学生なのは引っかかるけど、

この作者、タダ者ではない。

なんか、江戸川乱歩のジュニア向けのようにわかりやすく
ユーモアに溢れた内容。

『教授』という名の奇妙奇天烈な
生活能力ゼロのダメ人間が出てきて、

非常な新鮮さを覚えました。

バカと天才は紙一重
という言葉がしっくりくるような変人で無能。

でも愛嬌はある。

主人公の隣人。

主人公は三つ子の女の子。

自分が中学生の時よりも遥かに聡明で
行動力がある(笑)

タイトルと内容が見事に一致してます。

裏切らない。

元々、期待してなかったというのもあるけど、

ミステリーだけのテーマパークが出てくるところが
もう、好き過ぎました💗

迷路、ホラー、マジック‥と
全てのアトラクションがミステリーがらみ。

いいですね、こういうの。

新宿に『ミステリーサーカス』という謎解きや脱出専門のお店というか、
遊戯施設があります。

でも、この小説の『ミステリーパーク』は、もっとミステリーのコンセプトの幅を広げたテーマパーク。

これなら、ひとつくらいは、
自分に向いたアトラクションがありそう。

マニアックそうなところがいいですね。

創始者は伝説のマジシャン・
グレート天野なる謎の人物。

ジュニア向けなので
おどろおどろしい殺人事件は出てこないのですが
『ミステリーの館』という屋外テーマパークだけは至極気に入りました。

わたくしめも造ってみたい。

7つのエリアからなるテーマパーク。
迷路、暗号、お化け屋敷、マジック、
推理劇場、マーダーミステリー

本物の脱出ゲームの館とかね。
去年の映画で『エスケープ・ルーム』というのがありましたが、
『サスケ』と脱出が一緒になったようなパニックルーム創ってみたいですね。

あるいは
有名な古典ミステリーのジオラマとかね。
密室再現部屋とかね。

ついでにカジノもあったりしてね。

オリジナルキャラクターのグリーティングとかもやって、と。

季節ごとに綾辻行人の『館シリーズ』の館を公開とか‥

『逃走中』が出来そうな広めの屋外型テーマパーク

探偵パレードをやつたり‥

ジュニア向けの小説とは言え、
ミステリー初心者なら良い市南書となるかも。

ではでは